58 北の国で 2
朝起きたら,山は真っ白だった。夜中に雪が降ったんだって。次の1週間くらいでこの辺も雪で真っ白ににゃるって女将さんに教えてもらったよ。
寒い。けど,綺麗だにゃあ・・・。朝日が山に当たってきらきらしてるんだ。まるでズィルバーの髪の毛みたいだにゃあ。
・・・まだ遠くにしか見えにゃい雪。触ったら冷たいんだって。それで,積もると歩きづらいらしいよ。
雪の中,本当に歩き回って温泉を探すのかにゃあ・・・気がすすまにゃいよ。
朝食を食べにゃがら,ロートに言ったら,山には入らにゃいって言うんだ。山に入らにゃいって・・・どこで探すんだろうね?
「ドコデ サガスノ」
ヴァイスもそう思ってるんだね。
「麓をぐるりと回るんだよ。」
にゃるほど・・・山には登らにゃい。でもこの山。4つも5つも連にゃってるんでしょ?すっごく時間がかかりそうだねえ。
「まあ・・・1ヶ月や2ヶ月はかかるかな」
ええっ?!・・・・またテント生活にゃのお!!・・・
猪豚の燻製肉と卵のご飯は懐かしい味がしたよ。ちょっとだけ塩を掛けて泊蕎麦の上にのせて食べると,何杯でもいけちゃいそうだよ。
お腹いっぱいににゃったところで出かけるよ。
寒くないようにしろって五月蠅く言うズィルバー母さんの言うとおり,(なんかいったか?いえいえ・・・気のせいですう・・・)帽子にマフラー手袋にマント。しっかり体にまきつけてあたし達は集会場をめざしたよ。
まちの集会所は旅館のすぐそばだったよ。にゃんだ。
中に入ると,会議室ってところに通された。
にゃんか立派な木のテーブルと椅子が並んでいたよ。この辺りで作ってる家具にゃんだって。すごいよ。テーブルの周りににゃんか彫ってある。テーブルの脚にもにゃんか彫ってあるよ。椅子にもだよ。すごいにゃあ。
そこで,まちの世話役って言う人たちといろんにゃ話をしたよ。話したのはもっぱらロートだったけどさ。あたしはいつも通りというか・・・途中寝ちゃったから,よく分からにゃいところもあるけどさ。ヴァイス?もちろん寝てたよ。最初から最後まで。ははは。
ズィルバーはこの前寝ていたよねって言ったら,今回は,目は開いてるみたいにゃんだけどさ。起きてる振りして寝てるんだね。すごい技術だよぉ・・でも,寝息が聞こえるよ。
早速明日から温泉を探し始めるんだけど,雪が降ったときの対策とか,カイサルピングウインや他の魔物が出たらどうするかとか・・・その話の中で,ザーベルティガティガの牙を売りたいって言ったら,みんにゃ目の色替えて欲しがるんだよ。これにはびっくりしたよ。どうやら,牙は,武器ににゃったり,扉の取っ手ににゃったり,杖にもにゃったりいろいろ使えるんだって。すごい。
まちが買いあげてみんにゃでうまく分けるってことににゃったころはもうお昼だったよ。お腹空いたね。
「お金の1/5は,昨日我々と一緒にまちに入った虎型獣人にやってください。
そういえば,あいつはどうしてるかご存じですか?」
ロート優しい。
何人かの獣人が反応したよ。
「ああ。あの虎型獣人 ですか?」
あれえ。にゃんか違うくきこえる・・
「夕べ呼び出されましてな。話を聞いたんですが。いやあこれがまた大変でしたわ。」
「まちに仕方なしに入れましたがね。当分は監視付きで強制労働ですわ。」
「まあ五月蠅いのなんのって。」
その獣人達は,顔を見合わせて頷きあったよ。
「このお金があれば,旅券も作れるだろうし,旅館にも泊まれるようになるから奴にとってはありがたいことでしょうよ。」
「今は留置場に泊まってますからな。」
・・・・・ははは・・・
そのままあたし達はまちに繰り出したよ。
寒いから,屋台みたいにゃのはあまり出てにゃいんだって。普通のお店が並んでいるところに行ったよ。屋台の美味しそうにゃ匂いや,おじちゃんおばちゃん達の威勢のいい声にゃんか好きにゃんだけどにゃあ。残念。春ににゃると屋台は広場に沢山出るんだそうだけど。
小さな食堂は,お昼をとりにきた家具職人さんたちで賑わっていたよ。
辺銀型獣人だけでにゃく,蛇型獣人や,熊型獣人,虎型獣人にゃんかもいたよ。でも,嘴が付いてるのは辺銀型獣人だけだった。
小さな食堂に入ったら,猫型獣人の小獣は珍しいってみんにゃにじろじろ見られちゃったよ。
あたしたちは,上にお肉や野菜を沢山のせた泊蕎麦を食べたよ。この箸ってのは使いづらいね。
そうそう。夕べから,この箸って奴,どうもにゃんかに似てるにゃあ・・・と考えてたんだけどさ,やっと今,思い出したよ。うん。ご主人様の手に刺さったとげを抜くとき,お母さんが使っていた「とげ抜き」に似た形をしているんだよ。うん。思い出せて良かったよ。
食べ終わって一息ついてたら,猫型獣人の小獣にって美味しそうにゃザフトや焼き菓子にゃんかを出してくれた。口に入れたとたん広がる甘酸っぱさ。うまっ・・・にゃんか甘酸っぱいそのザフトは,春ににゃると採れる木苺を使ってるんだって。ごくごく飲んでしまうよ。
ん?春?
「ハルニトレルノヲ ドウシテ イマ ノメルノ?」
おおヴァイス。あたしと疑問が同じだねえ。
「春に沢山採れたのを,干したり,蜂蜜で煮て瓶に詰めたりしてるんだよ。」
にゃるほど。
美味しいからにゃんでもいいんだけどね。
焼き菓子には干した果物がたくさん入っていたよ。ちゃっかりズィルバーも焼き菓子を食べてるよ。あたしは寛大だからね。ちゃんと分けてあげるよ・・・
「オイシイネ」
あっそれあたしの!!!
騒ぎにゃがらお店を出て,お店のおばちゃんから聞いた魔道具屋へ行ったよ。
今まであんまり会わにゃかったけど,この辺りは魔物が多く出るから,万全の準備をするんだって。軍資金もさっきたっぷりもらったことだし。ここは虹色の玉を・・・
「買わないよ。ミャアコちゃん。」
・・・・・あら・・・
「みなさん。このお話は,毎日朝7時に更新しています。よろしくお願いします。」
「俺のことも書いてあるのか?」
「ボクノコトモ カイテ アルヨネ?」
「あたしが主人公だよ。」




