39 北の国へ 3
蛇型獣人達は,あたし達に優しいよ。
にゃんでかにゃあ・・・・
あたしが目を覚ました後で,夕飯を食べようと言うことににゃった。
夕飯?
あれえ。お昼ご飯はどうにゃった!!!
え?寝ているあいだにもう終わったってえ・・・・1食食べ損ねたあ・・・
・・・・・
女将さんが,夕飯を食べているあたし達のところに来たよ。
「さっきは大変でしたねぇ。」
「獣人さらいって多いんですか?」
ロートが聞くと,
「最近多いんですよ。特にミャアコちゃんくらいの年頃の子が多いんですけどねぇ。午前中に捕まった 蛇型獣人が,これからいろいろ白状していくでしょうから,今日見つかった他の,前にさらわれた小獣の行方も,すぐに分かるんじゃないでしょうかねえ。」
へえ。小獣さらい・・・にゃんのためにしてるのかにゃあ?
小獣にゃんてご飯食べるばっかりで,お金がかかるだけだと思うんだけどにゃ。
・・・ちょっと不思議に思ったにゃ。
その時,蛇型獣人たちが,どやどやと食堂に入ってきたんだよ。
にゃに?
蛇型獣人たちは口々にご飯を注文する。それと一緒に椅子をどかし始めたよ。にゃんだろ。
急に忙しくにゃったので,女将さんはそっちに行ったよ。
蛇型獣人たちたちは,これから蛇型獣人のアジト(ってにゃに?)に向かうんだって。へえ。
ロートとズィルバーにも来て欲しいって,蛇型獣人のなかの一番偉そうな蛇型獣人が言った。隊長さんだって。
どうも,山の中のアジトだそうで,ズィルバーの破壊力に期待しているらしいよ。ロートには,山を探ってアジトを発見して欲しいらしい。
へぇあたしも行きたいにゃ。え?だめ?小獣はもう寝る時間だって?
ひどいよ。こんな面白そうなこと見ちゃいけにゃいにゃんて。
え?血が流れるかもしれにゃい?そ・・・それは嫌かも。
ロートは,ヴァイスにも,ついて来ちゃ駄目だよと念を押しているよ。
駄目って言われると行きたいのににゃ。まだロートもズィルバーも分かってにゃいね。
結論から先に言うと,あたし達はこっそり後をつけることにしたよ。へへへ。
「いってらっしゃい。」
あたしとヴァイスはおとなしくみんにゃをお見送り・・・女将さんにも
「おやすみにゃさい」
を言って部屋に戻る・・・と見せかけて,こっそり窓から出たよ。
ヴァイスは窓から飛び出すのと一緒に,ぽんってりゅうににゃる。早速乗って後をつけるよ。
静かに静かに・・・ゆっくりゆっくり・・・ヴァイスは飛ぶとき,かにゃりスピードを出せるけど,ゆっくり行くのは苦手みたい。
先を行く 蛇型獣人たちとは別に,後からゆっくり,プフェー車も2台ついて行くよ。何のためだろ?
あたし達は,先を行く 蛇型獣人たちの後をつけたよ。
追いつきそうににゃっては,しばらく着地して息を殺すよ。後ろのプフェー車の人が追いついて来にゃいかひやひやだよ。
何回目かの着地の後,歩いてついていった方がいいよねってことににゃった。
りゅうの姿だと目立っちゃうので,ヴァイスも小獣姿に戻ったよ。
でも,歩くと獣人の速さにはかにゃわにゃい。
いつもだと,ちゃんとついて行けるのに。
ロートもズィルバーも,いつもはあたし達に合わせてくれているんだね。
あたし達はほとんど走ってついてくよ。ぜえぜえ・・・・。
「シッ・・・」
ん?
どうやら立ち止まっているらしいよ。なにやら怒声が始まった。見えにゃいよ。
ヴァイスの背中に乗って,上から観賞だい。
おおっ。ズィルバーだ。あれは・・洞窟かな。入り口をぶっ飛ばしたよ。
・・・あれ?にゃにかとんでくるよ。え?獣人?
こっちに飛ばされてきたからあたしは慌てて捕まえようと思・・・・・・・と,その獣人は網に入ってヴァイスの足にくっついていたぁ・・・あたしがやったのかにゃ?また飛んできたよ。二人目。3人目も・・・。
ヴァイスが,
「オ・・・オモイヨ。」
と言い出したので,慌てて下に降りることにする。
どすどすどす・・・網ごと落っことされて,
「いたたたた・・・・」
「くそっ出せッ」
にゃにやら言ってるけど,しまってあった杖を取り出し,・・・その杖を振って,そのまま網の口をまとめて縛って木にくくりつけてやったよ。おおっ8人もいたよ。重いわけだよ。
・・あれ・・・あの獣人血が出ているよ。うわっ見たくにゃい。血ィとまれっ。
まだあっちでどか~んどか~んって派手な音がしてるけど・・・
・・・ズィルバー?暴れてんのかにゃ?
・・捕まってる獣人は大丈夫にゃのかにゃ。心配ににゃったので、もう一度ヴァイスに飛んでもらう。入り口にはもう誰もいにゃかった。見たいけど・・・見たいよ~
・・・あらら・・・
洞窟の上半分が消えちゃった。中が丸見えだよ。やばい。あたしがしたってばれちゃうよ。
「こらあ」
あ・・・見つかっちゃった。
洞窟の上半分が急に消えたので,みんにゃがまるで腰までの迷路にいるみたいにみえるよ。
あ。あの獣人,武器みたいにゃもの持ってるよ。 蛇型獣人危にゃい!!!獣人の武器!!きえろっ
つい,杖を振っちゃった。
たちまち獣人達の武器がみんにゃ消えていくよ。便利だにゃあ。杖。
みんにゃどんどん捕まっていく。それとたくさんの 小獣たちが見えるよ。みんにゃ泣いてるよぉ・・ 蛇型獣人,熊型獣人,兎型獣人 ・・・いろいろだねえ。みんにゃ助かってよかったねえ。
・・・
あ・・・ズィルバーがこっちを見てるよ・・
あたし達は怒られる前に急いで帰ろうとした。
けど・・・
「降りてこい!!!」
ってズィルバーが怒鳴る。
「洞窟を元通りにしないと大変なことになるよ。」
って珍しく,ロートも叫ぶから仕方にゃく下に降りる。
「ごめんにゃさい。」
「ゴメンナサイ」
怒られる前に言っとこうね。ヴァイス。
いつの間にか白々と夜が明け始めていた。
蛇型獣人さんが来て,あたし達4人に,
「君たちのおかげでけが人が出なかったよ。」
って言う。
「ぶっ飛ばされた連中が,もしかしたらやばいことになってんじゃねえかと思ってたんだが。
あの木の下にみんな網に入れられて縛られていたのをみつけたよ。あれも君たちだろう?さすがだな。ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあ。」
いやぁ~それほどでも・・・
「えへん。空中キャッチしたんだよ。」
「ボク オモカッタ」
ズィルバーは青筋たててたけど,ロートは,仕方なさそうにしていたよ。
蛇型獣人さんが向こうに行ったのを見届けてから,
「でも,約束を破っちゃ駄目だね。」
ロートは静かに怒るんだ。目が怒ってる。
「確かに,けが人が出ないようにしたのはとてもいい。だけど,夜,約束を破って後をつけるなんてことは 小獣 のすることじゃないな。」
「ご・・・ごめんにゃさい。」
「ゴメンナサイ。ロート,オコラナイデ。」
・・・・・
蛇型獣人さんは,警備の人たちを半分に分けた。
半分は 小獣を連れてプフェー車で,先にまちに向かって出発した。
にゃるほど。このためのプフェー車かあ。
後の半分は捕まった獣人たちを連れて帰るという。
あれ?もう1台に獣人たちを乗せるの?
え?違う?
あたし達も帰ることになった。
でも・・・ロートは,帰る前に,洞窟の中の物をすべて出したか確認し,二度と悪用されないように埋めて,山を元通りにしろって言うんだ。
蛇型獣人さん達が洞窟の中を確認し,獣人達がため込んだお宝なども運び出した後,・・・あたしは上空から洞窟の中を再確認する。にゃにもにゃい・・・埋めて・・・山が元通りに・・・あれ?どんにゃ形してたっけ?
とりあえず埋めちゃえ・・
「ミャアコ!!岩にするな!!木や草が生えねえだろう!!」
「全く・・・」
呪文呪文っと・・・う~ん。仕方なしに,あたしは杖をくるりんと回しにゃがら
「にりおどとも」
って言ってみた。
ちゃんと元通り・・・だよね?
「洞窟は埋めろって言っただろ」
あ・・・ほんとに元通りだ。
洞窟を・・・
「にうよいなれわかつにとひいるわとどに」
って杖をくるくる回しにゃがら言うと・・・
ちゃんと洞窟もにゃくにゃったよ。
便利だね。魔法。
獣人たちはいにゃくにゃったよ。よかったよかった。
ゆっくりと1話ずつ誤字脱字を訂正中です。お気づきのことがありましたら,お知らせくださるとありがたいです。




