23 次の温泉は 5
いよいよヴァイスは・・・
お昼を食べると,やっぱり眠くにゃってしまった。
今日は,ヴァイスに,
「海に行くときは連れて行ってよ。」
ってお願いしてあるから大丈夫。
小さくにゃった氷の脇で,ちょっとお昼寝・・・
目が覚めたら,ヴァイスはいにゃかった。あまりに暑いので,さっさと海に行ってしまったらしい。ひどいよ。
あたしがぷんぷん怒っていたら,突然,蜥蜴型獣人が,
「ミャアコちゃんも,ヴァイスみたいに,空を飛べるかもしれないよ。」
って言った。
うっそ~・・・空飛ぶ猫型獣人。すごい。
ただし,蜥蜴型獣人は,飛翔系は使えないし,呪文も知らないから,別のところに行って習うようにと言ってたけど。
いい加減呪文で,できちゃうかも。今度こっそり試してみよう。
話を聞きながら,あたしは,ちゃんと虹色の玉を握っている。
そういえば,にゃんのために, この玉を握ってるのかにゃ。ヴァイスのためって言ってたけど・・・・
虹って言うのは,魔法使いの中でも,恵まれた素質を持っている獣人のことを言うらしい。
難しいことも言ってたけど,あたしに分かったのはこのくらい。
しかたにゃいよね。猫型獣人だもん。
でもちょっとしっぽと耳がたれちゃう。
虹の子が,どのくらい恵まれているかって言うと,多分,自力で飛翔魔法だとか,薬術系だとか。
そうそう。人にいろいろにゃ力を与えるにゃんてことまで出来ちゃうらしい。
治癒属系のスペシャルバージョンだね。
でも,正しく使えにゃいと,悪い道に行っちゃうこともあって,虹色から闇色ってのににゃるらしい。
で,昔話の中の,「大きな黒い魚」って言う言葉で言われていたものは,闇色の魚だったそうだ。にゃんかますます訳が分かんにゃくにゃってきたぞ。
猫型獣人,それも三毛猫の知能をにゃめるにゃ。・・・分かってにゃいんだからね。にゃあ。・・・猫型獣人にゃのはいやだにゃあ。・・・猫型獣人めざして勉強だぁ!!!
「多分,大きな闇色の魚は,最初は虹色だったに違いないと私は思っているよ。
ドラッヘも,多分,普通のドラッヘではなく,虹色のドラッヘだったのではと・・・」
そう言ってから 蜥蜴型獣人はしばらく黙って考えていた。
「・・・大昔の話だから,想像の域を出ないけどね。」
決意したばかりだけど・・・蜥蜴型獣人,話が難しすぎます。
そんにゃことを話しているうちに,ヴァイスが戻ってきた。
あたしとの約束を,すっかり忘れて楽しんできた様子に,あたしはぷんぷんだよ。
あたしが怒っている様子を見て,ヴァイスはどうしたの?って感じであたしをのぞいてくる。
「またあたしを置いて,海に行っちゃったね。ひどいよヴァイス。」
聞いたとたんに,ヴァイスはしまったって表情ににゃる。
「だんだん,ヴァイスが言いたいこととか,あたしが言いたいこととか,お互い分かるようににゃって来たけど,ちゃんと話が出来るといいのににゃあ。」
そういったとたん,蜥蜴型獣人が,にっこり笑って,
「ミャアコちゃん,あの玉をヴァイスにあげてごらん。」
って言う。
「え?」
やだよ。あのきらきら,あたしを誘って離さにゃいんだもん。
「またあげるから。」
そう言われて,あたしは渋々ヴァイスを呼ぶ。
「ヴァイスとお話ししたいって,強く願ってから,食べさせてごらん。」
あたしはその通りにする・・・はずがなく,ヴァイスが子どもだったら簡単だったのににゃあ・・・と,考えにゃがら,ヴァイスに玉を食べさせる。
あ・あ・あ・・・あたしの玉・・・
ヴァイスは食べた後、しゃっくりを盛大に始めた。
しゃくっしゃくっしゃくっしゃく・・・大丈夫か,変にゃもの食べさせちゃったかにゃ・・・やばい。
ヴァイスが突然光り始めた。
あわあわしちゃうよ。ヴァイス~大丈夫にゃのぉ?
「お・・・・」
蜥蜴型獣人 まで絶句している。
「ミャアコちゃん,何を考えながら食べさせたの?」
・・・・・
その間にもヴァイスは光り続ける。
まぶしい!!!
『ぽんっ』
ぽんっていった?
にゃに?にゃに?にゃに?
眩しすぎて目がくらんでいるあたしに,にゃにかが飛びついてきた。
「にゃ・・・ぎゃあ」
さあ・・・これからどうなるのでしょう・・・
読んでくださっている方,ありがとうございます。
楽しんで読んでいてくださるとうれしいです。




