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9-21 卒業後の同窓会 21


 家までの道はなっちも覚えているようだった。夜がだんだん深くなっていく。自分はあの日から7年後、当時のことをどう思っているか聞いてみた。


「正直、僕に元アイドルだと言うことがバレてしまったこと、今思うとどう思ってる?」


 なっちは少し考えて答えた。


「最初はびっくりしたけど、誰にも話さないでいてくれたから、それは良かったかなと思う。みんなに知れ渡ってたらそれはそれでどうなっていたのかということも気になってるけどね」


 彼女はそう言って、付け加えた。


「ラストラベンダーが知られていることには驚いたけどね」


 彼女はラストラベンダーの知名度はそこまでないと思っていたようだ。あのときはアニメにハマっていたが、今となっては何も覚えていない。途中まで読んでいたが、ここ5年ほど読んでいないように思う。


 彼女にとっても決して悪い出来事だとは思っていなかったようで安心した。そのまま道を進んでていると、いつだったかゲリラ豪雨が止むまで雨宿りをした橋の下にたどり着いた。彼女も覚えていたようで、僕に話してくれた。


「ここでチョコモナカジャンボ食べたよね」


 自分はその時の出来事を鮮明に思い出した。ゲリラ豪雨のときではないが、暑すぎて歩けなかった日に寄り道したスーパーで買ったチョコモナカジャンボを食べた記憶はある。それが遠い昔のように感じていた。


 僕は道を歩いていく。そして彼女の家まで辿り着く。


「ありがとね」


 彼女はそう言って家の中に入っていた。僕は彼女の家の前にある階段を登り、家の方まで1人で歩いて向かって行った。僕は家に帰り、自分の部屋の中に向かっていった。僕は風呂に入り、髪の毛を乾かしてからベッドに入った。そこで自分はスマートフォンを操作していた。


 ふと僕はLINEを開き、なっちに「これからよろしくね」とメッセージを送った。なっちは自分が送ってすぐ既読をつけてくれて、こちらこそこれからよろしく、というメッセージを返してくれた。


 ベッドの上で寝転がりながら改めて思う。今まであえて考えないようにしていたことだが、別れた後も自分はなっちが好きだった。大学に入ってからも恋愛はしなかった。できなかったという方が正しいかもしれないが、マッチングアプリを使っていれば違う未来があったのかもしれないなと思う。マッチングアプリはなんとなく自分らしくないと思っていたので使っていなかったが、もしかしたら使っていた可能性もあったのかもしれないと考える。


 自分はそんなことを考えながら眠りについた。

番外編9はここで終わりになります.10以降の執筆予定は未定です.

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