第三十一話 フィナーレに向けて(プロット案)
もしまともに書いていたら、
ここに来るまでに、何話使っていただろう(眩暈。
「私にライトノベルが書けるのか」という、
実験を兼ねて開始したこの作品の執筆は、すでに失敗に終わった。
結論:私にライトノベルを書くのは無理。
ならばもういいのだ。無理はしない。
私は、私の書きたいものを書くまで。
・あれこれあって、MとRは地下100階にたどり着く。
デュノワールとの戦闘。
倒すと緑色の「門」が現れる。
「これをくぐると、別の宇宙に……」
Rが興味津々といった表情で、門を見つめる。
・しばらく話し合った結果、
彼らは門をそこに放置することに決めた。
なぜならRがそこをくぐると、
今いるこの宇宙が崩壊してしまうかもしれないし、
だからといってRを置いていくことは考えられない。
そもそも、彼らが別の宇宙に行く理由も今はない。
また、ニャルがRに食われた今、
このダンジョンの1階で必要な暗号を、
知ることの出来る者は、この宇宙にはいないだろう。
すでにこの宇宙は安全なのだ。
ニャルが復活でもしない限り……。
・彼らは戦いの中で手にいれた「転位」のスキルで
地上に戻った。空に真昼の太陽が輝いていた。
・「砂漠の町」に、まりもを送り届ける。
結局まりもの身に、「ヤシオリ」の副作用である
「狂戦士化」が起こることはなく、Mは首をかしげたが、
そんなMにRがこっそりと言う。
「Mさん? まりもちゃんが、1度も毒攻撃を受けなかった
のに気づいてた?」
「ん? そうなのか?」
「うん、まりもちゃんはね、毒による攻撃を無効化する
能力を持ってるんだよ、最初からね」
「ふむ……。って、え? あ!!」
Mは気付いた。まりもは最初から、
催眠スキル「ヤシオリ」にかかった振りを
していただけだったのだ。
別れ際にまりもが言う。
「よかったらまた遊んでくださいね、Mさん、クスクス」
・ 「草原の町」に戻り、すべての魔を倒したと報告する。
王はアンノとミコン姫の結婚を許し、アンノに王の座を譲った。
・城をあとにするM、R、アマテラス、そして幼女。
町の人達が取り囲み祝福する。
MとRとアマテラスは、信仰のコインを大量に獲得。
「よかった。これでしばらく遊べるね、次は何を作ろうかな」
「うーん……」Mが考えるが何も浮かばない。
「子供とか……」幼女がぼそりと言う。
「いや……、それは……」Mが苦笑する。
・町の人が開催してくれた祝賀会が終わり、
宿屋についた4人(?)。
Rはこの世界を作った時の、Mとの言葉を回想する。
>「この世界を100年楽しんだ後は、
> この世界を消し去って、元の宇宙と地球に
> 戻してくれないか。
> もしOKだったら、俺はよろこんでアドバイスするよ」
>
>「えーー? 100年で私が楽しめなかったら?」
>
>「その時は……、まあ、俺の責任でもあるだろうから、
> もう一回かな」
>
>「やったーーー!! いいよ、その条件で!」
約束の百年までは、あと数年あるが、
Rはこの世界が大好きになっていた。
あと数年で消しちゃうなんて、もったいない。考えられない。
Rは窓を開けて月を見る。今日の月は本当にきれいだ。
Rは考える。Mさんにも、この世界を大好きになってもらおう。
そうすれば、Mさんもこの世界を消したくなくなるはずだ。
Mと、アマテラスと、幼女が、それぞれの思いを抱きながら
Rを見つめていた。
月はそんな彼らと、ポニーテール惑星を、やさしく照らしていた。
BGM。




