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失った思い出  作者: ういもと
第2章 奈穂の物語
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28話 病気

映画を見た翌日。


起きた私はリビングから激しく咳き込む音に気づき、リビングに行く。


「大丈夫?」


ソファに手をつき、深呼吸しているお兄ちゃんが心配で尋ねる。


「大丈夫だよ」


咳き込みながらお兄ちゃんが苦しそうに答える。


「熱測ったら?」


お兄ちゃんはその提案に従い、熱を測る。


その間も辛そうだった。


ピッピッピッピッ


体温計を確認すると38度6分もあった。


そのためさすがにバイトは休むようでお兄ちゃんは店長に電話をかけた。


「じゃあ、今日は寝たほうが良いよ」


心配で口調が戻ってしまった。


「そうだね」


しかしそのことにお兄ちゃんは気づいていなかった。


「だけど、どこで寝よう」


お兄ちゃんのベッドには久美子さんが寝ていた。


さすがに病人をリビングで寝かすわけにもいかず私のベッドを勧める。


その瞬間、お兄ちゃんが狼狽する。


その姿は意外にも大丈夫そうで少し、安心する。


「誰、咳き込んでるの?」


そう言い、リビングに来た久美子さんは犯人が分かるなり嫌そうな顔になった。


「真輝の部屋で寝なさいよ」


久美子さんは菌をばら撒くのを嫌ったのか自分の部屋で寝ることを指示した。


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