表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失った思い出  作者: ういもと
第2章 奈穂の物語
32/52

10話 父の元へ

「あ、待って、肝心なこと言い忘れていた」


話が終わり、リビングに行こうとした私を久美子さんは止めた。


「一回、お父さんのところに一緒に行かない?」


逃げ出したお父さんのところに久美子さんは誘った。


「え、でも……」


「真輝なら14時くらいに帰ってくるから問題ないよ」


そう言うことを言いたい訳ではなかった。


「こういうのは早い内に終わらせた方が良いんだよ」


そう言った久美子さんの雰囲気はどこか自嘲気味だった。


それは久美子さんにも言えることだったからかもしれない。


真輝に妹であるわたしがいることを教えることを先延ばしにして過去を真輝に知られたくなかったからというのは考えすぎでもない気がした。


「ねえ、行かない?」


久美子さんがもう一度尋ねた。


私はお父さんのことをまだ許せていなかった。


しかし何故そうなったのか本人に聞いて見る気にはなった。


そのため私はお父さんに病室に行くことを決めた。


「なら、一回風呂入ったら」


「そーですね、分かりました」


確かに長い時間ここにくるために歩いてきたため身体を洗いたかった。


私はお言葉に甘えて風呂に入った。



「悪いけど着替えは真輝との買い物で買ってくれる」


「分かりました」


そう言ったため風呂上がりは同じ服を着た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ