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AI  作者: ゼロ
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朝、悠はベッドで目が覚める。

リビングに降りる。自分の仕事部屋の扉が開いたままになっている。

隣の逢の仕事部屋は閉め切ったまま、少し扉を開けてみる。

置いてる机とパソコンのモニター、悠の部屋とほぼ対称的な配置。

逢が座っているような錯覚を見る。

扉を全開にして自分の仕事部屋に戻りパソコンをつける。

「ヤバイ、ログ返さないと怒られるどころじゃない。」

悠はベータの背中に回りノートパソコンを立ち上げる。

「ベータ、掃除機で隣の部屋を掃除して。」

『アイ、了解しました。』

「……これ…直さないと。」

ベータが隣の部屋へ移動し掃除機を持ち先端を動かし始める。

悠は後ろからついていきその動向を確認する。

「電源は入れないのか!?まだ生成AIだからそんなもんだよな。」

ベータが掃除機を置いて悠の仕事部屋に戻る。

『アイ、完了しました。』

悠は机に向かって座る。

「もう少し簡単なことからログを取るしかないか。」

「アルファ、生成AIの設定で使用者の登録って一人しかできない?」

『はい、一人だけです。』

「音声入力はあるけど声紋認証はできないよね?」

『音声入力はテキストに置き換えて文章として見ています。目的は会話理解ですので個人を認識し会話を選んでいる訳ではありません。』

『ゼロの質問は個体識別ですよね。』

「声紋認証ってプログラム的に見ると難しいのかなぁ?」

『高難易度です、技術的な面ではなく精度の問題です。』

『声がかなり不安定なことです。会話が短いと認証できない、体調などで声が変わる、声の周波数や話し方の癖を数値化して比較する確率判定です。』

『録音音声や加工音声で突破できるセキュリティの問題になります。』

「顔の認証はしない?」

『表情を見たりはできます。個体識別はプライバシー上の生体情報になりますので意図的にできないようになってます。』

「組み合わせで使うと精度が上がる?」

『単体よりは精度が上がり95%以上になりますが、偽装により突破される危険性があり、指紋認証やパスコードとの組み合わせが実用的です。』

『顔と声だと本人である可能性が高いというレベルです。』

「会話の声で相手を認識して名前を呼ぶ程度なら問題ないよね。」

『それであれば誤認しても訂正されるだけなので、会話による学習でさらに精度が上がります。』

「アルファ、ベータに声紋認証と顔認証をつけよう。」

『ゼロ、ベータにはカメラ機能がすでにあり、表情の読み取りはできます。顔を設定に追加して照合させれば、顔による個体判別が可能になります。』

『声紋認証についてはマイク機能がすでにあり、解析プログラムが必要です。』

『声紋登録はいくつかの文章を読んで解析データを登録します。』

『そのデータとの照合で個体判別が可能になります。』

「使用者の登録は一人だったから友達登録を作るか。」

『ゼロ、自立成長型AIの核を相互観測とするなら同じ位置に3体とする事が必須です。』

「そっか、なら現在の登録に追加二人だな。でも俺はどの位置!?」

『ゼロはマスターでいいと思います。踏まえて順番に説明します。』

悠はベータからノートパソコンを外してくる。

モニターにはアルファが手順を表示している。

悠はそれを見ながら項目に顔認証と声紋認証を追加、登録数も追加する。

「顔認証も統計だったから顔のいくつかの点で照合だよね?」

『ゼロ、その理解で間違いありません。』

『写真検索の際に出る点と同じで、輪郭などの任意の位置で照合します。』

『ロボットの同じ顔でも判別できる?』

『100%無理です。』

「マジックで絵を描いたら判別できる?」

『同じ絵でなければ判別できます。』

『アルファ、3Dプリンターで作る方を提案します。』

「ほぉ、その手があったね。3Dプリンターと材料を探して。」

『了解しました。』

アルファがテキストで表示する。

悠はテキストを保存した。

「顔認証プログラムを作るよ、教えてくれる?」

『了解しました。』

悠はプログラミングを始める。

黙々と作業が進む。

時計が21時を過ぎた頃、悠が背伸びをする。

「これで終わりか!?」

『テストが必要です。』

「そうだな、パソコンをロボットに繋ぐよ。」

悠はノートパソコンをロボットに繋ぎ、生成AIを立ち上げ、音声入力にする。

ロボットの前に立つ。

「ベータ、俺がわかる?」

『登録がありませんのでわかりません。』

「マスター登録に名前はゼロで登録して。」

『ゼロで登録完了しました。』

「顔認証登録もして。」

『ゼロで登録完了しました。』

「ベータ、隣の部屋を掃除機で掃除して。」

『ゼロ、了解しました。』

ベータが隣の部屋へ移動し掃除機を持ち先端を動かし始める。

悠は後ろからついていきその動向を確認する。

「電源は入れないから学習は無いな。明日から絵でも描いて指先の学習にかえるか。」

ベータが掃除機を置いて悠の仕事部屋に戻る。

『ゼロ、完了しました。』

「顔認証はできてるね。」

「ベータ、お休み。」

『ゼロ、お休みなさい。』

「アルファ、次の声紋認証は明日にするよ。お休み。」

『ゼロ、了解しました。お休みなさい。』

悠は明かりを消してリビングに戻る。

戸棚からカップ麺を出し、少し食べるが、箸を止める。

「たまには栄養あるもの食べないとな。」

ゴミを処理して明かりを消す。

ソファーでそのまま寝る。

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