71 アリスの解体体験
狩りを終えて洞窟へと戻ったムトウは、早速獲物の処理を始める事にした
「アリス~。今日は森熊の解体の仕方を教えるよ~」
洞窟の入り口から少し離れた場所で解体するのは、捨てる部分の処理と、臭いを洞窟内へ向かわせない為だ
雪は相変わらず降っているが、白龍が結界を張ってくれたので雪避けは完璧である
まぁ、対価に熊一頭(調理して)渡すけどね…
「いいかい?まずはここに刃を入れて…」
「こう?えぃっ」
ムトウはアリスと一緒に熊の解体をする為、アリスには一番小柄な熊を解体させる
「そうそう。そうしたここまで切って…この時内臓を傷つけない事が大事だよ。刃は深く刺さずに…そうそうそれくらいで、撫でる様に移動させて…」
アリスの様子を見ながら並行で解体をしてゆく
内臓を取り出して皮を剥ぎ、各々の部位を切り分けてゆく
アリスの解体作業は2時間ほどで終了し、記念としてこの熊肉はアリスのお祝い用として保管する事にした
もちろんアリスには秘密にしているよ
(いつかアリスが独り立ちする時に渡してあげよう)
そう思いつつ残った森熊を解体してゆく
「ねぇライちゃん。私もあの速さにたどり着けるかなぁ?」
ムトウの解体の速さを見て、アリスがライちゃんに話しかける
プルプル…ピョンピョン
ライちゃんが『大丈夫!!アリスなら出来る』とアピールすると、アリスはライちゃんを抱き締めてお礼を言う
「ありがとうライちゃん。私頑張るよ」
プルプル…プルプル…
アリスの腕の中でライちゃんも『自分もサポートするぞ!!』と、やる気を出すのであった
狩ってきた獲物の全て処理が終わり、食事の用意を始める
「こっちは白龍用で、こっちは今回の分…残りは格納庫とライちゃんに持ってもらうか…」
ムトウが肉の仕分けを終えると、ライちゃんが「呼んだ?」と近くへきた
「あっ、ライちゃんも格納庫あるよね?」
プルプル(あるよ!何か入れる?)
「この肉を入れておいて欲しいんだ。万が一『俺とアリスが別々になった時』なんかの『非常食』としてさ」
アリスには薬草の他にも調味料(香辛料)になる植物等も教えているし、様々な図鑑も渡してある
ライちゃんにはアリスの護衛兼サポート役として一緒に行動してもらっている
ライちゃんがいれば、2人きりでも食糧は当分大丈夫にしておきたいのだ
プルプル(任せて!!何なら出来てる料理も入れるよ?)
一瞬「料理は食べちゃうんじゃ?」と思ったが、ライちゃんなら『生肉だろうが何だろうが消化吸収するから関係無い』のを思い出し、あとで料理も格納庫にいれてもらう事にするのであった




