暇を持て余すある1日
「ふむ…随分と変わったスキルだな…見たこと無ぇぞ」
「そうなのか?」
「あぁ…あんたの1、2前の王竜陛下の武具も打ったが……あの時より異質だな」
「異質…?」
「前回までの王竜陛下は酷く禍々しかった…だがあんたのスキルはどこか違う、気配を感じる」
「意思だと?」
「あぁ…冷徹な、凍てつかせるような気配がする」
「凍てつかせるような気配…か、」
「まぁしれはともかく、スキルのコピーも出来た、あとはこれを芯にして剣を打つだけ、時間がかかるが良いか?」
「おう!良いのを打ってくれよ」
「ったりめーだ!せいぜい期待して待っとけ」
〜〜〜
「さて王城まで戻ってきたが…これから会議かー、サボろっかな〜…ん?」
あそこに居るのは…ガルニエ…王城に何か用でもあるのか…?まぁ、声かけてみるか
「お〜い、ガルニエだよな、王城で何してるんだ?」
「あ?あぁ、王竜陛下か、あんたを探してたんだよ!!」
「私をか?」
「そうさ!私を王城で雇ってみないか?」
「はぁ?いきなりどうした…?」
「いやー…私一回死んでるだろ?その時に先代の王竜陛下から多額の慰安金を貰ったらしいんだけど流石に時間経ちすぎて生活費で全部消えてるってなってね…旦那の給金ばかりも当てにならないし少しは働こうかねって」
「あー…あいつそんな安月給だったのか?」
「安くは無いが…基本的に公務員だからな、一般兵士とかわらねぇよ」
「世知辛い……これが一族の長の懐事情…」
「まぁ…そういうこった、多少危なくても金額次第で暗い仕事も請け負うし、どうだい?」
「んー…生憎ちょっと前にやった王城の修理で大金庫が余裕ないんだよな〜」
「そうか…じゃあ残念だけど街で仕事探すか〜…」
「…お?あぁ待て、もう少しでいい仕事出来るぞ」
「なんだ?是非教えてくれないか?」
「今迷宮掘らせてるだろ」
「あぁ…言っとくが肉体労働は勘弁!油が尻尾に着くと落ちにくいんだよ」
「いや、そうじゃなくて、完成したらそこで働かないか?」
「ん?迷宮の中に都市でも作ろうってか?」
「いや、やって欲しいのはそっちじゃ無い、階層主として迷宮の奥を守ってくれないか?」
「はぁ!?ま、まぁいいけどさ、死んだらどうなるんだよ」
「そこも工夫がしてある、まぁ計画は終戦してから説明する、まずは目の前の終戦だ」
「へいへい、じゃあのんびり家で待つか〜、ありがとよ、」
「いやいいぞ〜、そん時は頼む」
はぁ…嬉しそうに手なんか振りやがって…これから国を攻め落とす会議がある身としては足取りは重い…
〜〜〜
はぁー…だりぃ……午後一でやることじゃ無いだろ侵攻会議なんて、昼寝させろよ
「〜〜で〜〜〜となる訳でして、大丈夫で御座いますか?我が君」
「あーうん、大体分かった」
なんか昔学生時代行ってた塾の講師を思い出すな、眠そうにしてると「火取さん?ついて来てますか?」なんつってな、
「はぁ…?ではここまで聞いて皆さんのご意見を伺いたいです、先日投稿して来た国々からの情報も加えましたが……」
「んー…ウルズ、何か良い案あるか?」
「えーっと…その妙に強い悪魔を優先的に倒し降伏を促す為斬首作戦とかどうよ」
「ふむふむ…中々良い案だな…で、誰が実動隊になるんだ?」
「そこは…遠距離範囲破壊魔術で一気に」
「国を廃墟にしたら意味ないだろ」
「あ、そっか〜」
全くこいつは…時々良い事言うんだがどこか抜けてるんだよな〜
会得
{ スキル 退屈凌ぎ
謀略の徒
は?今のどこにスキルの会得要素あった…まぁ見てみるか
退屈凌ぎ 所持者が暇を弄ばせている間回復する魔素を寿命に変換、数値は所持者の
基礎能力で変化する
謀略の徒 寿命を1%消費消費する代わりに任意でスキルとスキルを統合、部分的改竄
は?え、強く無いか?
ただ暇を持て余してるだけで寿命が増えるスキルに
寿命を100分の1減らす代わりにスキルからデメリットを消し去るって…
どんだけメシウマだ
あぁ待てヴェンデル、そんなジト目でこっちを見るな、今暇を大幅な利益に出来る様になったところだ、存分に暇を楽しもうじゃないか
〜〜〜
あれから結局5分で魔素は限界値に達し、3年4ヶ月寿命が延びた
どんだけ暇だったんだ
「もう!我が君ったら!大事な会議だったんですよ!?」
「まぁまぁそんな怒るなって、私ちょっと面白い技を考えたんだよね」
「はぁ?」
ヴェンデル、お前の驚いた顔実は結構可愛くて好きだ、おっと今はそれじゃなかった
「それはな〜………………」
「うわぁ………せめてまともに戦ってあげましょうよ」
「戦って苦しませて死なすより…一瞬だから楽なんじゃないのか?」
「確かに……このヴェンデル、我が君の慈悲深さを理解し切れていなかったようです、どうかお許しを」
「あぁ、気にするな」
いやー、本当は面倒だからなんだけど適当言ったらなんか勝手に感動してるしこのままでいいか
「我が君、そのニヤつき方は気持ち悪いです」
「酷くないか!?」




