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プロローグ

触れた手のぬくもりも、

名前を呼ばれたやわらかな声も、

胸の奥に差し込んだ、あの優しい光も。


すべては、

もう手の届かないものだと、

そう思い込もうとしていた。


失ったはずの時間は、

静かに、

それでもまだ、そこに残っていた。


忘れたつもりでいても、

なかったことにしたくても、

確かに生きた記憶は、

簡単には消えてくれない。


——それでも。

人は、

何もなかった“ふり”を

しようとする。


同じ名前を、

何度も胸に刻んできた二人が、

もう二度と交わらないと

決めた、その先で。


時間は、

もう一度だけ、

残酷なほど静かに、

彼らを同じ場所へ

連れ戻した。


これは、

失うことを繰り返しながら、

それでもなお、

同じ光を見つめてしまった、

ひとつの恋の物語。


光が、

消えないように。

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