街でお友だち⑹
深夜テンションでしたね、そういえばこれ書いたの……。
それではどうぞ。
少女の首から生えた、ナイフ。
少女は、キョトンとした顔でそれ見下ろした。
そこにナイフを突き刺した男。彼も自分の手をキョトンと見下ろした。まるで何をしたのかわかっていないように。
彼はそのままズッ、と。濡れた音を響かせてナイフを引き抜いた。
ぱっくりと空いた、赤黒い、穴。
其処から零れ落ちる、血。
ひゅーひゅーと、空気の漏れる音がして。
そして、ごぽりと血が溢れ出た。
恐ろしく速い速度で床を赤く塗り替えていく、血。
少女からそう遠くないところに立っていたセロの足元にゆっくりと近づいてきた。
そして、あまりにも呆気なくセロに笑いかけてくれた×××××という名の少女は、死んだ。
その様は、何かに似ていた。
血で、真っ赤に濡れた両手、そしてナイフ。
からん、と軽い音がしてナイフがその手からこぼれた。
彼は自分の手をまじまじと眺めて、そして、自分の殺した少女を見た。
そして、取り落としたナイフを拾うと、ゆっくりと立ち上がり、それを構えて、セロに一直線に突っ込んできた。
セロは特に避けようとしなかった。ただ、血溜まりに沈んでもう何も言わなくなった少女だったものを、何処か、呆然と見ていた。
そのナイフがセロに突き刺さる直前、小さな声がしてごっそりと、ナイフを含めたその手が、削られた。
セロに向かっていた彼はバランスを崩して前のめりに倒れこんだ。
ぴっ、とセロに少し、飛び散った血が付着した。
『少しくらい避けましょう、嬢さん。刺さってたらどうするんですか』
「べつに、ささってもいいよ。どうせしなない」
小さく呟いて目を伏せたセロは、零す。
「どうして、あのこはしななきゃいけなかったの?」
見方によっては泣きそうに見える顔で。
「どうして、わたしじゃなかったの?」
わたしなら、しななかったのに、と。
そっと、詰った。
「出て行って、くれますね」
感情を押し殺すような声で、死んだ少女の母親は言った。
「娘が死んだのは、貴方方のせいです。あの子が、貴方方を連れてこなければ。貴方方が娘の言うことを聞かなければ。そうすれば、あの子は、死ななかったのです」
自分が滅茶苦茶なことを言っているとわかっているような顔だった。責任転嫁も甚だしいと。わかっていて、言わずにはいられないようだった。
「お願いです。後始末は、全てこちらでします。だから。だから、早くこの街から出て行ってください」
セロはその言葉を聞いて目を伏せた。
「……ごめん、なさい」
小さく、セロが零した声は誰に聞かれることもなく、消えた。
なんだか書いててよくわからなくなってきたりします。
というかもっとうまく書きたい!!
とねがうばかりです。