第17話廃墟の理科室
第17話
京美は、無我夢中で走り続けた
「自分のせい」だとは、わかっているけど「死にたくない」のだ
京美は、胸が痛くなる心臓を、押し殺して走った
悲しくて、胸が痛いのだ
気が付くと行き着いたのは、理科室だった
実験用のテーブルが多くあるのだが、その上には埃をかぶった、ビーカー、メスシリンダー、三角フラスコ、薬品瓶などがあった
とりあえず、窓から出ようとしたが、錆びてて開かない
大人の入れない小さい窓だった
その時だった
「見つけた!ここにいたのか!」と魔裟斗が入ってきた
京美は、慌てて立ち上がり廊下へ出ようとした
しかし、魔裟斗は逃げようとする京美の髪の毛を掴んで、反対側へ突き飛ばした
「きゃぁぁぁ!」と叫びながら実験用テーブルに突っ込んだ
テーブルの上にあった実験用の硝子の容器や薬品は、床に落ち、ガシャーンと響く
その音は理科室に響く
その時、魔裟斗は鍵を閉めた
「逃がさないよ?」
京美は、心臓がバクバクしていた
しかし、教室とかは、扉が2つあることを思い出した京美は、立ち上がった
その後、もうひとつの扉へ向かった
しかし、先回りされ、鍵を閉められてしまった
「これで2人っきりだね」
そう言って近づいてきた魔裟斗
次の瞬間、京美の頬に痛みが生じた
京美は、手で触ると生暖かいものが、出ていることに気がついた
その触った手を見ると、赤いものが出ていた
魔裟斗の手元にある刃物を見ると、赤いものがついていた
そう、頬を切られたのだ
浅めだが切られたのだ
京美は慌てて後退りをする
「へへへ、お前には、躾も必要なようだな」と魔裟斗は近づいてくる
京美は近くにあった
ものを投げた
ビーカー、三角フラスコ、メスシリンダー、ガラス棒、丸底フラスコ、アルコールランプなど様々なものを投げつけた
京美は、無我夢中だった
怖くて怖くてたまらなかったのだ
その頃、魔裟斗は茶色い瓶が当たり、割れて中の液体を浴びた
顔にだ
すると、魔裟斗が顔を手で押さえ叫んだ
「ぐぁぁぁぁ」
そう、京美が投げたものは、塩酸だった
濃い方ではない中盤ぐらいのやつだった
その時、パトカーの音と共に警察が突入してきた
そして、魔裟斗を取り押さえた
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