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お腹が減りました。取り敢えず食事にします。

グロ注意。人食い描写があります。

「え? 私は一体……どうしてここに?」


 さっきまで私は、自分のお城でお昼寝をしようとしていたはず……。そしたらいきなり目の眩む閃光に包まれ、気が付いたら知らない場所。周りには、魔法使いらしき格好をした人が大勢。その誰にも見覚えはない。

 魔法使いたちの様子を見るに、向こうは向こうで予想外なことが起こっているようだ。


「女の子?」


「どういうことだ?!」


「勇者を呼ぶはずじゃなかったのか!?」


「いや! 待て! 儂は好きだぞ! 女の子が勇者の方が!」


「失敗なのか?!」


「なぜだ!! 術式は完璧だったはず!!」



 何やら慌てている模様。

勇者? 勇者召喚かな? 確か隣国がそんな魔法を使っていたようなきがする。


そんな風に思いながら魔法使いたちを見ていたら、


グウウウウウウウウウゥ!


盛大にお腹が鳴った。

 思わず赤面してしまう。人前でお腹が鳴るなんて……。


 おかしいなあ? お昼ご飯はさっき食べたばかりなのに。


「どうなっているんだろう?」


 思わず疑問を声に出してしまう。


「何て不躾な! この糞餓鬼を誰か連れだしておしまい!」


 そう言って、少女が一人進み出てくる。その少女が着ているのは、胸部が大きく開いていてその下の果実が大いにその存在を主張しているドレス。そんな少女は明らかに、周りの魔法使い然とした者達とは毛色が異なる。


誰だろう?


周囲の様子を見るに、少女は魔法使いたちよりも上位のもよう。


ということは、王侯貴族かな? うん。そうに違いない。着ている服もかなり上等なものだし……。

聖職者じゃないと思う。……売春婦みたいな衣装の服を着てるし。それにしても、何て破廉恥なんだろう? 女の子が人前で胸を晒すなんて。


そう思いながらも、私の視線は少女の果実に釘付けだ。


美味しそう。この間の銀髪の少女ほどじゃないにしても、かなり豊満な胸だ。きっと食べ応えもあるんだろうなぁ。


 じゅるり。


 お腹が空いているのもあって、涎が出てくる。いけない。いけない。年頃の女の子が人前で涎なんて。


 じゅるり。


「涎まで!! 何してるのよ!! あんた達!! 早くこいつを摘まみ出しなさい!!」


 そう言って激怒してくる少女。

何だか、とっても偉そう……。


 周囲の魔法使いたちは、渋々といった様子で私へと近づいて来る。


「怒られちゃった。失敗、失敗。でも、お姉さんが悪いんだよ」


そんなに美味しそうなんだから!


 取り敢えず、『縮地』。一瞬で巨乳少女の元へと近づくと、


「へ?」


間抜けな顔をして状況を理解していない少女の乳房を掴み、一気に引き千切る。


「ヒギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


 少女は絶叫を上げて千切られた右胸を抑えると、その場にうずくまる。


「な?!」


「マリア様!!」


「貴様?!」


「救護班をよべ!!」


「衛兵!!」


「てきしゅうぅ!!」


 周囲の魔法使い達が五月蠅うるさい。再度、『縮地』を使用。人気のないところへと移動する。


「さて、あのお姉さんはどんなお味なのかな?」


 ちょっとだけ齧ってみる。


「…………美味しい」


この芳醇な味わい。舌の上でとろける肉。間違いない。あの娘、処女だ。ビッチみたいな格好をしていたから、非処女だと疑っていたんだけど……意外と身持ちが良かったらしい。


 思わず、手に持っていた肉の塊を一気に頬張って咀嚼してしまう。


「あれ? なくなっちゃった」


しょうがない。お代わりを貰おう。私は再度、少女へと近づこうとする。

だが、そこに現れるのは邪魔者。全く、頼んでもないのにどうして私の邪魔をしようとするんだろう?

この部屋の扉が荒々しく開けられ、そこから次々と出てくる存在が多数。それは、鎧を着た兵士たちだ。


 兵士たちは槍や剣を私へと向けると、口々に叫ぶ。


「賊めっ!!」


「動くな!!」


「大人しくしろ!!」


嫌だよ。私はお腹が空いているんだから。人間には食事が必要なんだよ? 一杯食べないと大きくなれないんだから。


 取り敢えず、一番近くの兵士の槍を掴むと、一気に引きつける。


「うおっ!!」


 その兵士はよほど体力がなかったらしい。ただそれだけでバランスを崩し転倒すると、槍を手放す。

 ……呆気ない。私の国の兵士もそうだけど、どうしてみんなこんなに力が弱いんだろう。兵士たる者もっと鍛えていれば良いのに。よくもそんなので給料を貰えるものだ。


「なっ!!」


「きさま!!」


 と、上の空で考え事をしていたら、兵士たちが複数、ムキになって突っかかってきた。


 めんどくさいなあ。


「えいっ」


 取り敢えず、奪った槍を適当に振り回して、兵士たちの首をポンポン撥ねて行く。


「ばかなっ!!」


「何だこいつ!?」


「強すぎる!!」


「無茶苦茶だ!!」


「化物めっ!」


「引けっ!! 引けっ!!」


「後退しろ!!」


「いったん下がって弓でねらえ!!」


 十人程の兵隊を殺したら、残った連中は大騒ぎをして後退していく。


私みたいな女の子をつかまえてバケモノって……。何だかなぁ。私が強いんじゃなくて、あなた達が弱いだけなのに……。


 段々めんどくさくなってきたし、魔法でまとめて薙ぎ払っちゃおう。


 空中に氷の槍を多数出現させ、


「アイスニードル!!」


一気に発射。


「ギャアアアアアアアアア!!」


「gう!!」


「ぎいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」


「ぎゃ!」


 魔法の槍は次々に兵士や魔法使いたちへと着弾。順調に殲滅していく。


「おかああさあああんんんん!!」


「たうけでくれぇ」


「だでがあ!!」


「こんなおいあがぁ」


中には当たり所が良かったのか、足や腕を失い、首が半分取れかかっても生きているような者もいるようで、無様な醜態をさらしている。


「うん。これで良し。邪魔ものはいなくなったからね」


 それにしても謎だ。なぜ魔法使いたちは反撃してこなかったんだろう? 見かけだけ魔法使いで、実はそうじゃなかったということなんだろうか?

 うーん。

 わかんないや。


 こういうときは、取り敢えず放置っと。


 お目当ての巨乳少女の元へと向かう。


 少女のドレスは自分が流した血に寄って赤く染まり、その彫像のように整っていた顔は、涙と鼻水と涎でクチャクチャだ。


「いや。いあ。やめで、ごないで。じにだくない。じにだがない。ぼねがいじまい。ざんでもずるがあ。いのぢあけは」


 何だろう? 何を言っているのかさっぱり分からないよ。

 多分、状況から言って、命乞いをしてるんだろうけど……。


 と、少女が身をよじった拍子にドレスのスカート部分から茶色い物体がボタボタと零れる。


「え?」


 茶色い物体? 何それ?

いや、それが何なのかは分かる。この匂い。それは嗅ぎ慣れているものだ。間違いない。この少女。脱糞したんだ。


 汚いなぁ。でも、ま、いっか。


 私はイヤイヤと顔を振る少女へと近づき、残ったもう一つの乳房をもぎ取る。


「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


 少女は絶叫を上げるけど、それは放置。取れたての乳房を咀嚼する。それが終わると、今度はお腹の中に手を突っ込んで肝臓を取り出す。


「ぐああああああああああああああああああああ!!」


次に、子宮。


「ヒギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」


膵臓。


「ひぎ!!!!」


 短い悲鳴と共に気絶する少女。


卵巣を掴む。


「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 どうやら痛みで覚醒した模様。次には小腸をずるずると取り出す。


「やめでええええええええええええええええ!!」


 どうやら、この辺が少女の限界だったようだ。最早どれだけ肉体をむしり取っても、ピクピクと痙攣するだけ。悲鳴が上がることはない。


 そうこうするうちに、ついに、少女の身体は骨も残らずみんな食べてしまった。


「美味しかった」


 けど、まだ食べたらない。ご飯が欲しい。もっと、もっと、沢山。


 幸いというべきか、周囲にはお肉が沢山転がっている。さっき死んだばかりの新鮮な肉だ。男の肉、それも大人の肉は固くて味も今一つだから嫌いなんだけど……。


 でも、しょうがない。おばあちゃんも言ってたしね。『食べ物は粗末にしてはいけません』って。








 この後、教会の人間をすべて食べ終えた食人鬼は外に出て、王都を襲撃。世界間移動の方法を学習した食人鬼は帰還の方法を見つけ、元の世界へと帰って行きましたとさ。


ついでに、国王以下多数の王族を殺されたリーングランデ王国は国家として存続できず、ミッドガルド帝国に併合されたとか何とかカンとか……。



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