表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役転生〜俺は魔王様の参謀です〜  作者: 渡琉兎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/55

第40話:釈明と心配の声

「いや、それはだって、剣聖や賢者と戦っていたわけだし、仕方ないだろう?」

「私が言いたいのは、どうしてそういう状況になってしまったのかっていうことよ!」


 うーん、そう言われて、本当に仕方がない状況だったんだよな。

 というわけで、俺はルミナとリンディアと戦わざるを得なかった状況について、アリスディアに説明をしていく。

 もちろんこれはレイドを助けるためであり、本当に必要だったのだということも付け加えてだ。

 最後まで説明を終えたものの、アリスディアの表情は冴えず、まだ納得していないように見える。


「……まだ何かあるのか?」


 これ以上の説明は難しいと判断した俺は、何が不満なのかを直接聞いてみることにした。


「……だって、おかしいじゃない」

「おかしいって、何がだ?」

「そもそもの話なんだけど、どうしてレイドは火山まで退くことになったの? 勇者や英雄がそちらに来るというのであれば、最初からそこに戦力を集中させるべきだったんじゃないの?」


 アリスディアの言うことは正論なのだが、これはあくまでも勇ボコの知識があるからこそ分かったわけで、そうでなければ勇者たちがどこに現れるのかなんて、本人たち以外には分からないことだ。


「今回はたまたま、レイドのところに現れただけだ。俺が事前に知っていたわけじゃないって」

「だけどシャドウ、あなたは戦争の前に火山まで行っているわよね? それはつまり、レイド側に何かが起きるって分かっていたんじゃないの?」


 あー……まさかそこを指摘されるとは思わなかったな。

 確かに、アリスディア目線で見ると、俺の行動は事前に何かを知っていたんじゃないかと思われても仕方がない。

 とはいえ、本当のことを言ってしまうと俺がシャドウではない、別の誰かだとバレる可能性もある。


「それに、レイドから聞いたわよ。減魔鋼のせいで苦戦したんだって。……シャドウ、どうして減魔鋼を回収してこなかったの?」

「そ、それは……」


 さらにアリスディアはレイドからの報告も交えて、俺への疑惑を問い質してきた。

 ……もしかして俺って、疑われている?


「……ねえ、シャドウ。私に隠し事があるんじゃないの?」


 ギクッ!


「……な、なんでそう思うんだ?」

「だってあなた、王都に行ってから、少し変わったんだもの」


 ギクッ! ギクッ!


「もしかして、魔王軍が嫌になったの? 王国に帰りたくなった?」

「まさか! それだけは絶対にない!」

「それじゃあ教えてよ! 最近のシャドウ、なんだかおかしいわよ!」


 アリスディアの問い掛けに否定を口にすると、続けて彼女は声を荒らげた。

 ……なあ、シャドウ。お前、幸せ者だよな。

 魔王であるアリスディアに、ここまで心配されているんだからさ。


「……分かった」


 シャドウなら、ここでどうするだろうか。

 いや、そもそも本当のシャドウだったら、レイディスのことなど考えることもなく、魔王軍のために力を尽くすことだろう。

 だからこれは、隠者黒子という意思の、勝手な我がままであり、事実を話すことでアリスディアからの信頼を失ってしまうかもしれない。

 でも、これ以上は隠しきれない。

 隠し続けてしまうと、アリスディアを苦しめてしまうと思うから。


「……まずはっきりさせておくことがある。俺は魔王軍のために力を尽くしているだけで、王国に戻りたいだなんてこれっぽっちも思っていない、ということだ」

「分かった、信じるわ」

「ありがとう、アリスディア。それを踏まえてなんだが……魔族と人間、その橋渡しと共生ができないかを、考えているんだ」


 俺の本音を聞いたアリスディアがどんな反応を示すのか。

 正直怖いが、目を逸らすわけにはいかない。

 俺はごくりと唾を飲みこみながら、まっすぐにアリスディアを見つめていた。

【皆様へのお願い】


「面白そう」

「続きが気になる」

「更新応援しています」


少しでもそう思っていただけましたら、ブックマーク登録や、下にある「☆☆☆☆☆」にて評価していただけると大変励みになります!

「★★★★★」の星五つだと、さらに励みになります!


評価してもらえることで、モチベが最高に上がるので、ぜひともよろしくお願いいたします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ