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【第1章完結】公爵様、三年限定ではなかったのですか!?~契約結婚したらなぜか溺愛されていました~  作者: 山咲莉亜
第2章 咲き誇る赤薔薇 ──差し色は高潔に──

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43 指令、廃教会へ向かえ

 時折木に跳び移りながら、人の多い日中でも目立たぬよう屋根の上を走る。わたしは緊急の任務でなければ早朝や夜中での活動を好むので、今のような明るい時間帯に動かなければならないとなるとそれだけで憂鬱になる。やっぱり、動きやすさが桁違いなんですよね……


「皇帝陛下が未来を見たそうよ。何が起こるかは分からないけれど、急がなければ国家の危機に陥るから至急廃教会に迎えとの命令が下ったわ」


 この国の皇帝は、ロードが能力を持つのと同じように、特別な力を持っている。それは『先見の明』という少し先の未来を見ることができるもので、これはウェルロード帝国が大きくなった理由のひとつでもある。

 もちろん何か起こる度に見えるわけではないし、未来は変えることもできる。現に、わたしはその未来を変えるために任務を命じられているのですし。


 廃教会は皇都の外れ、全くと言っていいほど人通りがない場所にある。そこに何があるのか分かりませんが、国を墜とそうとしている存在は一体どんなことをするつもりなのでしょうか。

 そもそも人間? 生き物? 大きな機械とか、そういうものならわたしは詳しくないので応援を呼ばなければならない。そのためにルナを連れてきたのだから、応援を呼ぶことになっても『敵』から目を離さなければならない、ということにはなりませんが……やはり、人間が相手である方がやりやすいでしょうね。


「ここね……」


 この教会はかつて、大きな力を持つ教団が儀式などに使用していた場所。

 今ではさらに大きな影響力を持つようになったため、何代か前の皇帝陛下が教団との良好な関係を維持するためにも、より大きな教会を建てるための資金を出したらしい。影響力のある教団ならお互いの体裁ためにも、そうしたことは必要になる。


 教会の屋根の上で立ち止まると、中から複数人の気配がした。それも想像以上の数。視れば、武装をした男女が六人ほどと、縛られている人質が十人ほど集まっていた。人質は小さな子供から、わたしより少し年下くらいの平民でしょうか。貴族にはそう簡単に手を出せない。

 それにしても、人通りがないとはいえ、このような明るい時間に誘拐だなんて度胸がありますね。きっと人身売買などではないでしょう。あの子達は雑に扱われているのがよく分かる姿だから。


『主様。あっちにステンドグラスがあるよ。突入するならそこじゃない?』

「そうね」


 きっと彼らは首謀者ではない。何かのメモを見ながら話し合いを行っているので、指示でも書いてあるのでしょう。


「彼らの相手はわたしがするわ。ルナ、あなたにはお願いがあるの。彼らは武装をしているけれど、全員同じ紋章を付けているわ。仲間であることの証のようね。あれをよく覚えて。きっと近く……少なくとも、この廃教会の出入り口を監視できる範囲内に首謀者がいるわ。探してきて」

『分かった。主様、気を付けてね』

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