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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
『うちの会社はクソなブラックです』
84/146

EP84


うーんと唸ってしまった。

そりゃ、社員みんなが満足ってわけにもいかないし、仕事だからそれなりの辛さや不満もあるだろうけど。


『うちの会社はクソなブラックです』


挑戦状のような投書をいただきましたあ!

「ないわ〜〜ないない……いや、これが現実かもしれんけど……普通書くか? 社長が見るっていうのにさ。あーーー悔しくて辛い」

「ほんそれ。わかりみしかないわぁ」

ママってば、なんか最近、若者言葉使う〜。

絶対、佐久間副社長の影響だよね。

「こんなこと書きやがって、いったいどこのどいつだ!! くっそぉ、名前を名乗らねえなんて、卑怯者のやることだ。許せねえな」

いやこれ、匿名の投書だから、本来そーゆーやつ。

「なんか不満があるんでしょうか?」

私が、佐久間さんに問うと、佐久間さんが意外な反応した。

「これ貼りましょう」


『うちの会社はクソなブラックです』

回答『やっぱお給料上げてって、暗に言ってる感じですかね。善処します』

回答『名を名乗れ』

回答『どこがクソでブラックなのか、100文字以内でお答えくださーい』

回答『そんなこと、言っちゃだめ!! でも心ではオッケーよ!!』

(※アドバイスになってないやつの集まり)


「んーーこんな攻撃的なやつ、貼っていいんかなあ」

「でも相手は貼られる前提で書いてるわけですからねえ〜いーんじゃないですか〜?」

「先手必勝、鼻っ柱をガツンと折ってやろうぜ」

井桁氏がシャドーボクシングで、見えざる敵にぶちかましていく。

「千夏ちゃん、これは由々しき事態ですよ。この方のこれが本心でしょうけど、その点改善しようにも、問題が何かっていうのがわかってないですもんねえ。でも、私は『ある』と思うの。問題は!」

ママが熱血し始めたので、取り敢えず、このアドバイスを貼ってみようということになった。

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