EP85
いやあ、これはショックだよね。なんと言っても、パパから引き継いだ、大切な会社。
大きくしようとの野心はないけど、潰れないように、潰さないようにと、奔走してきたのもある。
自社に対する愛。
これを育みつつあったから、ここで理不尽にガツンと言われて、余計に腹が立ったし、辛かった。
「こんのクソ野郎が!」
「まあまあ、いげちゃん、どうどう」
井桁氏が荒ぶってはいるが、確かにこのままではよろしくない。
「いったんこれを貼って様子を見ましょう。何らかのアクションがあれば、それに対応するということで」
「監視カメラがあったら、犯人を特定できるんだがな」
犯人ww 探偵か!
「ただ、犯人(←とはいえ共感)探しはしたくないんですよ」
私がそう言うと、井桁さんが、「この甘ちゃんヤロウがよ」と、到底社長に対して言う言葉じゃない感じの言葉で、攻撃を仕掛けてくる。
なんだと、もういっぺん言ってみろ、その口をへし折ってやると言いたいところをグッと我慢する。
(※口をへし折るってのも、どうやるんだろね?)
「甘ちゃん上等ですよ。けど、社員の本心を暴いて潰していくってのは、違うと思うんですよね」
「誰か、会社に恨みを持ってそうな人がいるか聞いてみますよ〜」と、佐久間さん。
「聞ける人がいるんですか?」
「うん。掃除のおばちゃんとか、総務部のお局さんとか、人事部の重鎮のオバさまとか、まあ色々ね」




