表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋ボケ男(*^^*)こんなこと言われたみたい!  作者: こたつむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
19/27

バカップル

 カミさんが妊娠中の頃。


 理人に颯人から電話が入る。

「ちょっと、オレん家きてくんない?」

 理人は仕事から戻って、シャワーを浴びたところであった。

「電話じゃ済まないの?」

「ああ、カミさんが昨日から機嫌悪いんだ。

理由探ってくんない?」

「無理だろ、オレ、あいつの天敵だぜ。」

「空気を変えて欲しい。」

「逆効果じゃね?」

 しかし、理人は、颯人に目を覚まさせるチャンスと考え、いそいそと出かけた。

 カミさんは、いつも通り愛想がない。

 颯人は、カミさんの不機嫌の原因を理人に探らせるべく、席を離れる。

「なんか、機嫌悪い?」

「いつも通り。」

「だよな。でも、呼ばれたからには、役割を果たさないと、何か、腹立つことあったんなら、オレが颯人に改めさせるけど。」

「男同士は信用できない。」

「今のまんまじゃオレが巻き込まれて困る。」

「来なかったら、よかったじゃん。」

「颯人の目を覚まさせるチャンスかなと思って。」

 理人は、いつも通りにカミさんに仕掛ける。

「目が覚めたんじゃない?服のポケットにピアスが入ってた。」

 いつもなら、抗戦してくるカミさんが、弱気であった。

「もしかして、浮気疑ってんの?

 颯人は、あんたにボケてんのに、目覚まして、浮気するくらいになって欲しいよ。」

 カミさんは、うつむいたまま言った。

「どうしてこんな女に惚れたんだろって、いつか目が覚める日が来る気がしてた。」

 理人にとっても、元気のないカミさんは、物足りない。


 戻ってきた颯人に理人は、何も聞き出せなかったとの合図を送る。

 カミさんはキッチンに立つ。

「仲直りってどうやるの?」

 颯人は、理人に尋ねる。

「窓開けて、大きな声で好きだって叫ぶと、女は感動するらしい。」

 理人は、出かける前に見ていたドラマのワンシーンを思い出して話す。

 もちろん、冗談のつもりだった。


 颯人はスクッと立ち上がり、窓を開け、カミさんの名前を叫び、『好きだ。』と叫んだ。

 そして、カミさんが「私も」と言って走って颯人の背中に飛びついた。

 バカップルであった。


落ち着いた颯人が言う

「オレのポケットにピアス入ってなかった?

高そうなやつだから、拾って、受付に渡そうと思って忘れてたわ。」

 カミさんが、満面の笑みで差し出す。

 颯人も、カミさんのご機嫌が悪かったのが、ヤキモチと気付き、満面の笑みを浮かべる。


 バカップルめ!


 翌日出社した理人が、

「夫婦喧嘩は、犬も食わねぇって、ホントだね。」

と、昨晩の出来事を私に話した。

 カミさんが、私と同じように、颯人がどうして自分に惚れたのかわからないで、心細さを抱えていることは意外だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ