あの時もう好きだった
優ちゃんは私の全てだった。
今まで優ちゃんがしろって言えばしたし、するなと言えばしなかった。優ちゃんは私を地獄から救ってくれた一筋の光だった。
初めて話したのは高校2年の時。私は入学したときから優ちゃんを知っていた。大企業の御曹司で顔も良くて性格もいいって噂が持ちきりだったから。入学試験で1番だったばっかりに目立ちたい女子がよく思わなかったのか、私に対していじめが始まった。それから学校でものが無くならない日はなかった。暴力とかは何もされなかったけど、とにかくものが無くなった。1年生でどれ程ものが無くなっても私は学校を休まなかった。試験も1位をキープし続けた。
2年生になっていじめがエスカレートした。私を引っ張って転がす、階段の上から押す、酷い時は男子の前で制服を脱がそうとする。そこで助けてくれたのが優ちゃんだった。主犯の女の子のみさきを睨み私の肩に制服をかけてくれ、
「大丈夫?佐野さんでしょ?」
「ちょっと優一!そいつ目立ちたいんだよ。だから目立つように皆と違う服でいさせるの!」
「高井、お前そういうやめてやれよ。佐野さん嫌がってるだろ。」
「何それ。佐野さんいつの間に優一に媚びうったわけ!」
「高井!本当にやめろ!」
それから優ちゃんはずっと一緒にいてくれた。優ちゃんが居てくれることで私はいじめられなくなった。優ちゃんは少し勉強が苦手で図書室で勉強を見てあげることが多くなった。優ちゃんは試験での順位をぐんぐんあげていき、私とトップ争いできる程になった。いつものように勉強をしていると優ちゃんが私をまっすぐ見つめた。
「佐野さ好きな人っている?」
「なんで?」
「俺と付き合わない?」
「うん。そうなればいいってずっと思ってた。」
「じゃあゆずこれからよろしく。」
「えっと。じゃあ優ちゃんって呼ぶね!」
「なんか照れるね。ゆず。」
そして3年生になった。




