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だらけたい白騎士隊長と苦手な侍女は内緒の和平を結ぶ  作者: ユミエリ
第一章 だらけたい白騎士隊長は苦手な侍女と内緒の和平を結ぶ
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81 真実と記憶、そして…①

記憶の中にある1つの思い、俺は父上に殺されかけ、最愛の乳母で姉のようなラーナリアを殺された。


この出来事から、俺は両親に嫌悪感が増幅し、ローズ宰相には憎しみがあったんだ


何故にローズ宰相を憎んだのか?


俺は理由が乳母のラーナリアに関わるのだと思っている節がある気がした。


記憶の改ざん、その真実を知るためラーナリアが指し示す記憶にリンクする


◆◆◆◆


ラーナリアが弟の乳母になって半年、俺はいつものように弟の様子を見に行く


あの両親が俺に暴言を吐いたり、暴力は耐えられるが、心は疲弊する。


だからこそ癒し系のカリエナを見つめると和むのだ


少し前の傷は治ったし、回復能力は人以上に凄いと感じてしまったな


そんなことを考えながら歩いていると、ラーシュと父上が口喧嘩をしていた。


「…あんた、ラーナリアに何をさせた⁉」

「はあ⁉ 何がだ。」

「とぼけやがって、ラーナリアがあんなに苦しむ訳がない‼」

「へえ~知らないのか、あの女は病気なんだぜ」

「なっ! 嘘だ‼」


胸ぐらを掴みラーシュらしくもなく怒鳴る声には悲壮感と怒りが込められていて、つい見てしまう


すると父上が、フフッと嫌な笑いを浮かべ、ラーシュを冷めたような眼差しで見つめる


「嘘をつく必要はないんだよ、ラーシュお前は前と同じで諦めるしか、道はねえの、諦めな」

「٠٠٠嫌だね。もう諦めるのは、あのときに捨てたんだ‼ 必ず守る!」

「意気込みは素晴らしいね、でも٠٠٠遅いよ、ほらっ!」


父上がケラケラと嫌な笑いを出した矢先、バリーンッと屋敷ないに窓を割る音が響く


その音に、使用人達が何事かと騒ぎたてる


「な、もう遅いだろ!」

「てめえ⁉ 中身が腐りやがって、もういい、貴様の計画を壊してやる!」


乱暴に父上を突飛ばして、ラーシュは急いで、入り口のドアへと走って言った。


話を聞いていた俺は、一瞬の出来事のようで硬直していたものの、父上がケラケラと笑う声に、我に返り父上を見ると俺と目が合う


すると『よう息子、お前はどうする』と口パクで言われ、一瞬意味がわからなかったが、すぐに状況を確認する。


割れた窓の音、その音は何処であるかを


「┄カリエナの部屋┄┄っ!」


俺は頭に浮かんだ嫌な予感に、すぐにカリエナの部屋へと走った


慌てて取り乱しながらも、急いで部屋についた俺は、普段ならノックして入る扉も気にせずに、バンッと勢い良く開け放つと、ベビーベッドにカリエナはおらず、ラーナリアもいなくなっていた。


それに部屋が荒らされ、カリエナを何者から守ろうと抵抗したであろう痕跡が所々に見受けられた。


何があったんだ‼


中に入りながら叫びたい衝動になったが、すぐに冷静になれた。


ベビーベッドの近くに、あいつの名前とメッセージガードがあったからだ


【お前の大切なものって、大好きなラーナリアとカリエナにミラなんだよな、だ・か・ら壊してやるな。あ~もし、阻止をしたいなら、いつも遊んでる丘に来な、ミラも今頃現れてると思うしさ   友人より】


グシャとメッセージカードを握り潰し、俺はすぐに部屋を出た。


玄関先に父上がまだいることに気づき、俺は睨みつけ怒鳴った


「何で、息子が拐われてんのに、こんな所で冷静になってんだよ!」

「はあ⁉ 別にいいんじゃないか。ただの人間の結晶体だ、俺には関係ないからな」


糞だ┄こいつ


もういい、一瞬でも父上として自覚があるならと少しでも思った俺が馬鹿だった。


「関係ない、あんた父上失格だな」

「┄ほう~言うね糞ガキ、また殴られたいか」

「すぐ暴力で、人を支配しようとするなんて、お前の方が子供だと思うがな」

「貴様‼」


ブンッと殴られそうになるが、今日の俺は素直に殴られるつもりはなく、避けた。すると抵抗されたことにムカついたのか、俺の腕を素早く掴み


「┄いいぜ、お前は余程死にたいらしい、俺に反抗したこと死にあたいする」


グイッと掴まれ、引っ張られたが、俺は貴様に抵抗する義務も権限もある。何故に我慢してまで暴力に耐え、暴言に耐えられたのか?


そんなの決まっている。弟によからぬ嫌がらせや、使用人達への牽制のためにやってきたこと


何が楽しくて、そんな行為に身をとおじる必要がある、守るためだ。


そう思うと不思議と力が沸き起こり、父上の腕をはね除けた。


父上は一瞬、驚いていたが、俺を見て「あいつに似てやがる!」と舌打ちしていた。


なんのことかは理解出来なかったが、この隙にと入り口の玄関へと走る。


いまは父上のことなど、どうでもいい、ラーナリアとカリエナ、それにミラを俺が守るんだ。


必ず!



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