68 孤児院の襲撃③ーミラ視点
ミクライス様とヴェルス様の話を聞いたあとに部屋を出れば、部下の方々が何の話をしていたのかと、私に目で訴えていたが、話の内容をしゃべるなど有り得なく、会釈だけをして執務室の部屋を後にした
そのあと私は、近くで聞いているだろう師匠に話しかける
「師匠┄いまから急遽、孤児院に向かいます。ですので、シリウス様には、今日は付き合って調べることが出来ないとお伝え下さい」
『ハハ、聞いてたのバレてたか。それより一人での行動はすこ~し心配なんだがな俺が』
「どんな理由での心配ですか?」
話を聞いていたなら、これから向かう孤児院での後に危険が起こるなど、気づいているはずであり、私が早々に無理するのは確定している
親心の心配ならば、少しは嬉しいとは思うものの、きっと違うだろうと考えている
すると
『┄いやあ~もし、他の盗賊が現れて、教会に襲撃なんてあったら暗殺どころか抹殺しそうじゃんお前、それにフォルトロンが出てきても無意識な撲殺も有り得るし、手加減して欲しいな~と思うのだよ。まあ俺的には楽出来て嬉しいけどさ』
などと、ツラツラと心のまま素直に話す師匠に、無性に殴り倒したくなるのはしょうがないと思う
「┄師匠」
『┄うん、なんだい?』
「┄師匠が苦労できる案件を、殿下に送りますから、存分に働いて下さいね、あと旦那様にも伝達しておきますから、良かったですね仕事が増えて」
『へ┄え⁉ もしも~しミラさん、貴女は何を』
「では┄ご愁傷様です、働き地獄、存分に味わって下さいね、師匠┄フフ」
私は黒い笑みを浮かべ、堕落したいらしい師匠に、素晴らしい贈り物を告げて、屋根に向けて笑い
そうそうに私は師匠を無視して歩き出した。
そのあと師匠が、私の会話のあとに地獄のような働きをさせられたのでした。
◆◇◆◇
一応は師匠にも言伝てを頼んだ私は、目的地である孤児院に来ていた。
セルナルド国の森林区画の端にある孤児院【ライトガーデン】は建設されて、およそ40年ぐらいはたっていて、教会に所属しているので、援助金もあり、経営には困る事はない
建物は白が基調で屋根は赤茶色の物となってたりする
そんな事を思いだしながら、景観を確認するため観察している
襲撃にあったのなら、少なからず建物の損害もあるだろうし、内観も荒らされる可能性もあるから
「でも見てるぶんには、無事そう┄」
と言いかけたとき
「外の景観だけは無事よ、ミラちゃん」
私の後方より、懐かしい声が耳に聞こえて、振り向くと
そこには二人のシスターが立っていた。
一人は昔からいる、恰幅のいい身体つきに、優しい母親のような感じの表情で、常に笑顔が絶えずあり、怒るときは怒り、優しさと厳しさを兼ねている女性、マナシスターだ
もう一人はカスミ・フジノ、私が幼い頃からいる女性で、この世界では珍しい黒髪に黒い瞳を持ち、少し変わった人柄で、お姉さんって感じの人だ
私はお二人に、挨拶がてら腰を曲げる
「お久し振りです!」
「┄ふふ、久し振りよね」
「┄本当ね。けど┄ここに来たって事は、話を聞いて様子を見に来たんでしょ」
マナシスターが普通に会話するが、カスミシスターが、そうそうに私が来た理由をすぐに察知したらしく、挨拶がてら話題転換をしてきた。
だから私が頷くと、カスミシスターとマナシスターが苦笑を浮かべたあと、互いに頷く
「┄ミラちゃん、詳しい事情を聞きに来たのなら、中で話させてほしいわね」
とマナシスターから言われ、私は頷くと二人からは建物へと入る許可を貰えた




