51 秘密は揺らぎの中で
前半シリウス視点、後半サルファン視点です!
次の日の朝方にシリウスは目を覚まし、ラーシュが運んでくれた朝食をテーブルに並べ、食事を済ませた頃、シリウスはラーシュに聞いた
「なあ、今日は両親どもは、何処かに出掛ける予定とか聞いているか?」
「┄まあ┄一応は、ですが┄珍しいですね、あの方達の動向を知りたいなど、いままでなかったかと思いますが」
確かに俺は、良くても聞いたことはなく、ただ様子が気になることは妙な動きと金銭での欲目をどうするか? という理由だけだった
対策を練るには、ベスト的に行動しなくては、出し抜かれることがある
だが、どうにも昨日聞いた理由が、普段とは違う事を口にしてしまったようだ
そんな俺の様子に、ラーシュは訝しげではなく、妙に楽しげな表情をしていることに気づいた
「なあ、ラーシュは、もしかしてだが、親父どもの事を知ってたりしてないよな?」
「さて、どうでしょうね。私は┄あの方達よりは、主君はシリウス様しか大事ではなく、眼中には貴方しかおりませんから気になったりしませんから」
にっこりと肯定だか、否定だか掴みどころのない言い方をされ、最終的には、主君などというラーシュに口説かれてる気分で照れた
ラーシュはただ一人の主を決めて仕えるという一族だと、言っていたから、親父の者だと思ったのに俺を時たま口説くような事を言ってくるのだ
男色趣味かと一度疑いの眼差しを向けたが、ちゃんと理由を聞けば、主君を俺に決めたらしく認めて貰うための言動とのことだった
まあ、俺的には嬉しいが、ラーシュの事は父親な感じであり、主従の関係になるのは、妙に違う気がしているため、いまの関係のままだったりする
「あ~もう、わかったから、口説くな‼」
「おや、残念」
クツクツと俺の反応を見て楽しむラーシュに、呆れながら食事へと集中することにした
◇◆◇◆
食事を終了し、ラーシュから用意された服を着てから部屋の外に出たとき、偶然か否か、叔父さんが立っていた
「┄叔父さん、どうしたんですか?」
「あ~ちょっとね、ラーシュを少しばかり私に預けて貰っていいかなと思ってね?」
「ラーシュをですか? 別に構いませんが、何か入り用でしょうか」
「┄まあ、そうかもね。それよりシリウスも、今日も仕事だろう、気を付けて行っておいで」
ポンッと頭に軽く当てて笑みを浮かべた叔父さんに、何だかいつもの元気がないような気がして心配な表情になってしまうと、叔父さんはクスクスと楽しげに笑み
「シリウスは優しいな、少し用事を済ますだけでな、気にしなくていい」
「それより、私とだべっていると時間が過ぎるぞ、早く出勤しなさい、出ないともっと話をしちゃうぞ!」
「┄いえ、話は勘弁してください。遅刻などすれば、部隊の隊長として面子がたちませんので」
「ハハハ、冗談だ。ほら、行って来なさい」
叔父さんは道を開けて、先程の表情より明るく言われるものだから、俺は「行ってきます」とだけ返事を返してから会釈と共に通りすがった
◆◇◆◇
シリウスが歩いて行く姿をみたサルファンは、苦笑を浮かべてしまう
「┄まったく困ったものだね、ジルビオもシリウスも、色々と動き始めたものと戦えるのだろうかね」
呆れたように呟くと、影から『お前もな』と言われ、影を睨んでいると
「なあにしてんだよサルファン」
えらくウザそうに私に声をかけてくるため、後ろを向けばラーシュが、腕組みをして睨んでいた。
まったく、主君以外は機嫌が悪いな
「ラーシュ少しばかりお前の力を借りたいんだ」
「はあ?┄俺のかよ、ふざけんなよ! 面倒な事は引き受けたくねえんだよ‼」
「┄ハハハ、無理だぞ拒否っても、シリウスからは許可は貰ってるし、お前の愛しきロロアナ嬢からも許可は得ているぞ」
ニヤリと私が笑めば、ラーシュは「なっ‼┄てめえ」と言いかけたが、最終的には舌打ちをし、頭をガシガシと掻く
「くそ!┄わあ~たよ、協力してやるよ」
「ふふ、では、たのんだ」




