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だらけたい白騎士隊長と苦手な侍女は内緒の和平を結ぶ  作者: ユミエリ
第一章 だらけたい白騎士隊長は苦手な侍女と内緒の和平を結ぶ
43/102

43 夢がみせる絆①

意識を失っている父上をそのままにすることができず、背凭れできる木の側に連れて行った


俺は何となく側にいるのは憚れ、近くに距離を置いて座る


「┄変な気分だよな、親父の側に無傷でいるってさ」


幼い頃に虐待されていたが、何の理由でなのかは、よくわからなかった。


常に理由があったとは思うが、いま思う範囲では、こんなふうに穏やかな感じではなかったんだよな


気が強くて、傲慢で、自分勝手

人の話など聞かず、自己中心だった


何かイメージが変わるっての


今回は┄とくに


不可解な父上の言動は俺には理解出来ないものすぎて困る


そんなことを思いながら父上を見ているとき、ふと父上が動き意識を取り戻したらしく、己れの手を開閉したりしていた


「よし┄上手く戻れてるな」


上手く戻れてるってなんだよ、お前の身体だろう?


「┄┄お帰り、父上」


なんとなく┄つい、そう告げたら、父上が、フフッと軽く笑い、俺の方向に向いた


「ああ┄ただいま」


あまりにも自然に返され、ちょっと恥ずかしくなり、ふいっと視線を反らす


「それで何か解決したのか、緊急事態とか言ってたが」

「┄まあな、すこ~しばかり、面倒なものがあってな」

「ふ~ん┄┄でっ、目を覚ましたら話してくれるんだよな、確か?」


スッと父上を見据えて言えば、父上は少しの間を空けてから、真っ直ぐに俺を見る


「┄いいだろう┄。だが話しても信じるかはお前次第だがな」

「勿体ぶらずに話せ、信じるかは俺が決める!」

「┄フフッ┄そうだな」


小さく笑みを浮かべたあと、父上は少し寂しげだったが、誤魔化す事なく話しを聞かせてくれた。


俺が幼い頃に虐待されていたのは、父上とは違う人格であり、昔に入れられた魔道具であるため、体が乗っとられていた


しかしどうにか隙をついて、俺がその違う人格のグラビアスにより傷を受けたものを治してくれていたらしい


そして母上は┄┄根本的に父上に惚れているため、父上以外には身体を許していないらしいことと、もとより女優らしい母上は演技をしていたとの事だった。


はあ~あれで演技⁉


と胸中にて叫びたくなった。


まあ、母上はどちらかと言えばグラビアスとは違い暴力より言葉や態度が、絶対零度並みに冷たくなっていたぐらいだろう


そんでもって、父上はもとより性格はいまのゆったりキャラだし


頭痛いな、これ


実際に真実だろうけど、不可解すぎる


そう最初は思っていた。


しかし話が進んでいくなかで、クシナの魔女の話題になり、妙に合点がいく


なんだよ、それ


ここでも┄あの魔女が関わるのかよ!


「┄クロードのときは、ゲイルの父親と画策していたくせに‼」


俺は父上が、自分に対しての態度云々より、クロードの事を思い出して怒りが沸いていると


「┄クシナの魔女は、もとより闇を好む眷族であり、負の感情を喰らう者なのだ。逆にゲオルグは、負の根源たる者を好み欲が強い」

「だからこそ、負の感情を増幅させるために、クロード君にやった方法とは違う手段を変えてきたのさ」


何だか都合良すぎて、納得がいかない気分だったが、事実的には前のときに計画を潰したことがあることもあり


もしも計画をたてるならば、前もって計画を2~3ぐらいはしていても、おかしくと父上の話を聞いていると、そう思えてきた


「事実は┄そうであるなら、下手に俺にバレて良かったのか?」

「┄┄ああ、どうにも┄バレた事など、向こうには関係ない感じだしな、それに不可解な点があったのだろう?」

「私の事件を調べて┄違うか?」


少々、話が噛み砕かれる気がしなくもないが、父上の言っていることも事実なため、グッと呻くものの、渋々だったが頷いた


もとより┄その事を聞きに来たのだから


「俺は┄父上の事を知って、余計に疑問が沸いた、そのことも話してくれるんだよな」

「┄話してみろ、言える範囲で話してやる」


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