33 誕生月のプレゼント②
白雪の丘に辿り着いた俺は、意外と目立つ場所に行くと、まだミラ嬢は来ていないようだった
あれ? 時間的には遅くなった気がしたんだが、ミラ嬢は来てないのか?
キョロキョロと辺りを周囲を確認していれば、頭上より「┄ふふ、出来ました!」と言う声を聞いて、木の上を向くと
そこにはミラ嬢が枝に座り、何だか楽しげに手に掲げていたのを目撃した
手持ち的には長方形のようになっていて、ラッピングされている物を、ニコニコして呟いていた。
「┄何をしているんだ、ミラ嬢?」
あまりにも機嫌良さげな表情に疑問が沸くが、俺がいることに気づいて欲しいと声をかけてみれば
ミラ嬢は珍しく「え⁉」と驚いた声をあげて俺の存在に気づいたようで、慌てたように立ち上がったせいか、木の枝から滑ったらしく落ちてきた
俺は焦り駆けつければ、ミラ嬢が腕の中に落ちてくれて、ホッと安堵したのと同時に
意外に軽いな女の子って、それに近くにいるせいかミラ嬢の柔らかな身体から、良い匂いがするし、抱きついてて良いのかな?
などと変な気分になっていたとき
「えっと┄シリウス様、あ、ありがとうございます。もう大丈夫なので、下ろしてくれませんか?」
と動揺しながらも、懇願するミラ嬢の声にハッと我に返り、俺は酷く動揺した。
「┄え⁉┄あ┄ああ┄あははは! ご、ごめん、いまおろすよ」
何をしているんだよ! 助けといて妙な事を考えるなんて、でも┄何だか独占したい気持ちになったんだよな?
いや、だから落ち着け俺!
ブンブンと頭を振って気持ちを落ち着けたあと、ミラ嬢を地面に下ろしてあげた。
そこにはラッピングされた物を大事に持って
何だろうあれ?
少しばかり気になるものの、詮索するのも変だろうと思い、ミラ嬢に先に来ていたんだね? と告げれば、ちょっとバツが悪い感じながらも
はい、と返事を返してくれた。
それからあとラッピングの物が気になりつつも、報告の内容を木の下にて寄りかかりながら話すことにした。
いまは雪が降っているが、この大木は葉っぱが何故か枯れることなく、ずっと時が止まったかのように、そのままなせいか
雪を防ぐためにはちょうど良かった
距離的には人が一人、入れるぐらいのスペースで立ち前を向いてから報告した。
俺の両親に対しては、まだ話さず、疑問点を話すことにする
「ミラ嬢は一緒に行った屯所で近衛兵の副隊長のブルム殿がな、隊長に対して協力してくれると言っていたんだが、何だか妙に俺の知っている情報に詳しい気がしたんだ」
「┄情報に詳しいといけないのですか?」
「ああ、あの事を知っていることにな」
ブルム殿は、コード家のジルビオとはっきり言っていた。
いくら俺の父親が悪事に染めていたとしても、母親の場合もあるのに、けして両親としか言っていないのにだ
不可解さがモヤモヤとしている
するとミラ嬢は少し考えたあと、目線を俺に向けて僅かながらの情報を教えるように口を開いた
「シリウス様┄もしかしてですが、あいつの情報が役に立つかも知れません」




