エッセイ『その昔の観劇感想』
『その昔の観劇感想』
その日、知り合いが主宰で脚本を書き、自分も演じるという声劇に知り合いの先輩と待ち合わせて行きました。
一公演四千円。
まぁまぁ旗揚げ公演からなのか、旗揚げ公演にしてはなのかは分からないのですが、リーズナブルな観劇だなぁと思って観に行きました。
内容は……ぶっちゃけ雰囲気だけでストーリーがよく分からず、内容が無い。伝えたい事が一つも感じられない(あくまで個人の感想です)。
そんな作品が四十分程で終わり、明転しました。
そこでアナウンスの方が現れたので「あぁ、これから二部が始まるからそのトイレ休憩か」と思っていると「本公演は、以上をもちまして終了とさせていて頂きます」と言われ素で大きい声で「え?」と言ってしまいました。周りにいた観客も「ブフゥ!」と噴き出していました。
私と同じ気持ちだったのか、それとも私を馬鹿にしたのかは分かりませんが、私と一緒に行った先輩は「つまんなかったね」「意味が分からなかったね」「メッセージ性が無かったね」「雰囲気だけだったね」とボロクソに言ってました。
少なくとも「私だけじゃないのか」と思えた事に安心しました。
その後、その劇団は「主宰の方のトークショー、歌のショーがあるので追加チケットを買って下さい」と言われ、興味が無かったのでそのまま先輩と一緒に帰りました。
十分で千円……どこぞの劇団を思い出しました。




