エッセイ『破綻した先輩の話』
『破綻した先輩の話』
学生時代の先輩が昔、一念発起して劇団を起ち上げました。
初公演に同期の友人も出るという事でご祝儀で観に行きました。
一公演四千円。
高い(笑)
でもお祝いで、と思って見てみると……正直、つまんなかったです(笑)
まぁでも学生上がりだし、脚本も自分たちで考えた物だったのと、友人が一生懸命演技していたので「まぁこんなんもんか」と思い、ふと何時間だったのかな?と思いスマートフォンの時計を見てみると、丁度四十分。
一時間千円は高いなぁ、と思いつつ劇場を出ました。
それから半年後、同期の友人は事務所が決まりそこに所属する事になったのでその劇団を脱退。
その劇団はその初公演の全四公演中、四回とも満席で黒字も黒字で儲かったそうです。
その箱は二十人のキャパシティでした。
そこで劇団員は何を勘違いしたのか、次は一回五千円の舞台を作り、五十人のキャパシティの箱を抑え、演りました。
しかし初公演とは違い、満席になる事は無く、赤字になったそうです。
そして更に何を考えたのか「次の箱で満席になれば黒字に戻るぞ!」と一万円のチケット代で、ビラ配りをする訳でもなく、ただX(旧:Twitter)で宣伝しただけで、家族すらも観に来る事も無く、また大赤字になったらしいです。
「毎公演、満席だったら~」を何回か繰り返し、借金まみれになったんだとか。
主催は他の劇団員達から「話が違う」と逆ギレされ、その劇団は解散。
それから約十年後の現在。
当時の主催は再び劇団を起ち上げたそうです。
また「毎公演、満席で、チェキとかパンフレットとか台本とか全部売り切れば黒字になるぞ!」と今度はチェキ等の技を覚えてしまい、また公演をするとの事です。
私は観に行きませんが、まぁ頑張ったら良いんじゃない?としか言えませんでした。




