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エッセイ  作者: 河野吉田
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エッセイ『祖母の塾講師時代の話』

『祖母の塾講師時代の話』


 私は四歳の頃から塾に通っていました。

 そこで祖母も講師として働いていたのですが、実は私、小学校に上がるまでの三年間、その講師が祖母だと気付いておりませんでした。

 毎回塾長が「折角だから吉田先生の所で教えてもらいなさい」と言われて渋々受け入れていたのですが、正直「何で指名?」と思いながら授業を受けていました。

 祖母は一定の曜日に一定の時間出掛けて、夜になったら帰ってくるというのだけは理解していたのですが、それと塾の講師が結び付いていなかったのです。

 何でか分からないのですが、小学生に上がった時にふと「あれ、ばーちゃんじゃね?」と感じて逆に避けるようになりました。

 何か恥ずかしかったので。


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