エッセイ『二歳のクリスマスの思い出』
『二歳のクリスマスの思い出』
一番古い記憶です。
あれは二歳のクリスマスの事です。
父と母からクリスマスプレゼントで夢の巨大(当時の私からしたら)渦巻型棒付きキャンディを貰いました。
一舐め、二舐め、辺りで祖母が飛んできて「何を食べさせてるの!?」と父と母を叱り、一方的に私のキャンディを取り上げて自室に持って行ってしまいました。
「どうするんだろう……?」と思い、こっそり祖母の部屋を覗いてみると、そこにはテレビを観ながら私のキャンディを「バリボリ」と音を立てて噛み砕いている祖母の姿が。
あれだけは絶対に許せない。
そんな思い出を、今日、祖母に会いに行った時に思い出しました。
そして高校生になった頃、あのキャンディが近所のスーパーで売られていて「あぁ、当時は顔くらい大きく感じたけど、実際はこんなに小さい(とはいってもデカい)物だったんだなぁ」と思い「あの時の雪辱を晴らす!」という勢いで買いました。
結果、後悔しました。
香料がキツいとか、甘過ぎるとかそういう問題ではなく、単純に減らない。
この時「あぁ、だからばーちゃんはあの時噛み砕いてたのか」と納得した日でもありました。
「ばーちゃん、あの時教えてくれればそれだけで良かったんやで?」と恨みが二重になりました。
それでも祖母の事は大好きなのでこれからも長生きしてほしいとも思います。




