↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エッセイ  作者: 河野吉田
PR
51/111

エッセイ『謎の人物の話』

『謎の人物の話』


 防月某日。

 母が働いているスーパーで煙草を買おうとしたところ、前に私の他に二人客がいました。先頭にいた老人男性が「〇〇××一つ」と商品名を言っていました。

 店員さんは「番号でお願いします」と言っているにも関わらずその老人男性は「〇〇××だよ!いつも俺買ってるだろ!」と怒っていました。

 店員さんは涙目になりながらも「番号でお願いします……!」と震える声で言いましたが「だから〇〇××だって言ってんだろ!」と老人男性も折れませんでした。

 「あぁ、これは長引くな……」と思っていると、もう一人の客が「おい。早くしろよ」とキレ出しました。老人男性はニヤニヤしながら「おい、後ろも待ってんだよ。早くしろ」と調子に乗っていました。しかしそのもう一人の客は「テメェだよ!テメェ!番号で言えって言ってんだろ!」とキレ出しました。先の男性は「え?」みたいな顔をしていると「お前のせいで俺達が買えねぇんだよ!早くしろよこのクソジジィ!」と続けて言いました。

 「何だテメェ!俺に文句あんのか!?悪いのはこの要領の悪い店員だろ!」と先の客は逆切れしましたが「どう考えてもお前が悪いだろ!店員さんが困ってるだけじゃなくて俺達も困ってんだよ!」と後ろの客もキレ返しました。

 先の客は「何だよ!こんな所、二度と来るかよ!」と吐き捨てて去って行こうとしました。すると後ろの男性は「何だその態度!?出禁にするぞこの野郎!」とキレていました。母の職場という事もあって店長と副店長とマネージャーと社員の顔を知っていましたが、どれでもありませんでした。

 その男性は店員さんに「怖かったね。たまにああいう客が来るもんね。頑張ってね。〇番お願いします」と買っていきました。

 「何者だったんだろう……?」と思った日でした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。