エッセイ『とある俳優さんを見掛けた時の話』
『とある俳優さんを見掛けた時の話』
某月某所、某特撮俳優さんを見掛けました。確かお声掛けしても大丈夫だった筈、と思い、一度調べてから声を掛けさせて頂きました。
本当にご本人でして「声を掛けてくれてありがとうございます」とこれ程嬉しい返しは無いなと思いました。
「何で私を知ったの?」
と聞かれたので
「〇〇という時代劇ドラマで初めて知りました!」
と答えると
「〇〇……?あぁ、何かやったような気がする……」
と気まずい空気になってしまい
「□□というドラマも観ました!」
と続けて言うも
「□□……?あー……あれかな?△△のやつ?」
「そうです!そうです!後、××って映画も!」
「あー!あれね!あれは撮影が大変だったよ~!」
と何とか強引に場を盛り上げて下さり、非常に申し訳なかったです。
「何かやってほしい事ある?」
と聞かれたので
「名台詞の『~~~~……!』って言った後に変身の掛け声を頂いても宜しいですか……?」
とちょっと欲張ってお願いしたら
「オッケー。ちょっと待ってね?今、あの時の事を思い出してからやるから」
と少し時間が空いた後に「~~~~……!〇〇チェンジ!(ここで何故か自分でその時の変身時に流れる音声も言って下さりました)」と演じて下さり誠に感銘を受けました。
「君は何の仕事をしてるの?」
と聞かれたので「一応、俳優です」と答えると
「そうなんだ!じゃあ何処かの現場で一緒になるかもね!その時は宜しくね!」
と握手までして下さり本当に嬉しかったです。
あれから数年経って、今はもう俳優業は引退した身ではありますが、いつか、何処かで何らかの形でお仕事が出来たらな、とたまに思ったりしています。




