第3話 出会い その2
振り返ると目の前に金髪碧眼の女の人が立っていた。
容姿からして、年齢は私と大差変わらない様に見える。
「私はユーシィ」
「ゆー…しぃ…?」
一度瞬きをしたら、目の前にいたはずの女性が姿を消した。
「あ・・・あれっ?幻・・・?」
「幻じゃないよー」
「えっ?」
私は女の人の声が聞こえた方向に振り向いた。
そこには、湖の上で横たわる首を失くした動物の傍に女の人が腰を下ろしていた。
この動物・・・さっき湖の上に突然現れた動物じゃない?何で首が無くなってるの?
それに・・・
さっきは何で・・・私の体に穴が空いたんだろう・・・?
「その子どうしたんですか・・・?」
「ん?…あぁ、コイツ?【研究材料】だよ」
「研究材料?」
「あぁ 」
女の人は着用しているローブの小物入れから注射器に似た器具を取り出して動物の屍に先端の針を突き刺した。
「コイツは【ハイグリフ】と言ってね、中々巡り会えないんだ、何せ300年に1回しか""実体化""しないからね」
ハイグリフ・・・グリフ・・・グリフォン!
もしかして、湖の上に立っていた動物
想像上の動物である【グリフォン】に近い動物なのだろうか?
確かに・・・小説の挿し絵に描かれていたグリフォンに似ている気がする。
「だから、実体化の瞬間を狙って白き砲ホワイト・アウト…で首を飛ばした 逃げられる前に・・・」
「・・・ってキミさ、いつからそこに居るの?」
「え?…ここには""来たばかり""ですけど・・・」
「じゃあ、ハイグリフが"生きてる姿""を見た?」
「見ましたけど?」
「じゃあ、いつからそんな血まみれなの?」
「これですか?さっき背中に凄い衝撃が走ったと思えば、身体に穴が空いて・・・・・」
胸に残っていた痛みが薄れ、快楽による酔いが覚めた私は気づいた。
自分が今裸で初対面の人と恥部を隠さずに話すと言う痴態を晒している事に・・・
我に返った私は慌てて上と下を隠した
「みっ…みみっ…見ました…?」
「いや、今更かい!!!」
「ちょっと、ボーッとしていて・・・」
「まあいいや、恥ずかしいならこれで隠しな」
女の人が指を「パチンッ」と鳴らすと、私の傍に大きな紫色の布が出現した。
「ありがとうございます・・・」
「ちょっと良い?」
「え?」
女の人は私に向かって自身の掌を突き出して見せた。
その直後、私の視界を白い光が覆い隠した
「ま・・・また初めての【痛み】・・・へへっ・・・すごひなぃ・・・へへっ・・・・」
「うわーぉ、この子マジか」
「い・・・今・・・ひひっ・・・何が…起こっらんですかぁ?」
「今、私の魔力砲でキミの頭を吹き飛ばしたんだ
・・・そしたらどうなったと思う?」
「再生したんれすかぁ?」
「あぁ、だが、そんな筈は無いんだ・・・」
「だって、今の魔力砲、【自己再生無効】が付与されているのだから」
「あ・・・あの・・・良いですかぁ?」
「なんだい?」
「その【魔法】私に打ってください…くひひっ……お…おねがいしましゅ・・・」
「え?な・・・なんで?」
「痛くて気持ちよあったかられすよ〜へっ・・・えへへっ・・・」
「な・・・・・・何このひと怖ーーーーッッ!!!」




