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3話



「――んで、次はわたしかな? りょうかちゃんこんにちは、わたしの名前はゆの。あいつのことは恵一郎くんって昔は呼んでたけど、今はくんってつけるのも癪だから、勝手に恵一郎って呼び捨てにしてるわ。あいつとは別の高校に通う二年生よ、恵一郎とは小学校の時の同級生で……あー…あれ、」

「あれ?」

「なんとっゆのっちはぁ、けいいちろーの一番最初の彼女っ、初カノなんだよね!」

「え、」

「やめてっそうやってハッキリ言わないでっ!!」

「えっええええっ、け、恵の初カノっ!?」

「初カノ初カノ連呼しないでっ、わたしの黒歴史掘り返さないでっ!!」

「ドンマイっゆのちゃん!」

「ドンマイです、ゆのさん」

「ドンマイ~ゆのっち」

「本当ドンマイよ、ゆのちゃん」

「ううっや~め~て~…!!」


「ま、また始まった連携プレイ…恐ろしいな、先輩方…」



「……あ~もうっ! とにかくあれっ、ほんっとわたしの黒歴史そのものなんだけど…小六の時に女子の中先陣切ってあいつに告白して、オッケーもらえて付き合って、それで一週間で別れましたっ! ハイお終いっ!!」

「いっ一週間、ですか…」

「そう一週間、歴代彼女の中での最短記録っ。でも返してほしいことには変わりないわたしの貴重な一週間よ!!」

「そうよね、長さは関係ないわ。よく頑張ったわ、ゆのちゃん」

「むしろ一番最初ってことが、よりダメージ大きくしちゃってるくらいだもんねぇ。ほんと頑張った、ゆのっちは頑張ったよ!」

「私もお付き合いした男性は恵一郎さんが初めてですが、心労的にはきっとゆのさんの方が…本当、お疲れ様でした」

「もうソンケーの領域だよねぇ、ゆのちゃんえらいえらいだよっ!」

「ううっみんなぁ…ありがとうぅぅぅ……」

「み、皆さん……本当に色々苦労されたんですね…」



「ちなみに、被害者の会のメンバーはりょうかちゃんも含めて全部で九人なのだけど、三番目、四番目、五番目の歴代彼女であるさなえちゃん、みなみちゃん、あやなちゃんの三人は、今日はちょっと高校の部活の用事で欠席なの。…せっかく新メンバー迎え入れる日にいけないなんて!! って、三人共泣いてたわ…本当残念よね」

「三人はね~ケイくんが中二の時に入れ替わるようにして付き合ってた子たちでねっ、あっみんな今は高二だよ!」

「それもあってかわたしたちメンバーの中でも特に仲が良くて、そのまま三人一緒の高校に入っちゃったほどなのよ」

「ええっ、そうなんですか…!?」

「そして三人ご一緒の部活に入部したため、本日揃って欠席になったようです」

「な、なるほど…確かにすごい仲良しですね…」


「三人が来れないのは非常に残念だけれども、後で各々報告ラインをいれて今日のことを詳しくお知らせしてあげましょうね、みんな」


「「「「イエッサー!!!!」」」」


「け、結束力がマジ半端ないっ……」




「それじゃあ、これで一応全員の自己紹介は終わったことだし……さてと、りょうかちゃん」

「!!」

「ここにいる愛染恵一郎の元彼女たちに、

あなたがあの人と付き合うようになって体験した例のあの子に関するアレコレ……よければ話してくれるかしら?」


「っ、はい……あ、あたしが恵に告白したのは今から三週間とちょっと前……五月の半ばらへんだったと思います。二年にあがってから恵にまだ彼女がいないって噂聞いて、一年の時からかっこいいなって密かに気になってたから…思い切って告白しました。返事は即オーケーで、無事に付き合う運びになって、やったぁ嬉しいっ♡ …なんてはしゃいですごくウキウキだったんです



――け、ど、もおぉぉっ!!!」



「ハイ、来た」

「来ちゃったねぇ」

「来ましたね」

「来ちゃうよね~」

「…ふぅ、来ちゃうのよねぇ…必ず」



「あいつっ、あんのナチュラルクソ野郎はよおぉぉぉぉっ――…!!!」



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