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使命の槍と宿命の刀  作者: 里見レイ
坂本

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49/153

鏡に合わせた二人の大将

 周囲を飛び交う喧騒の数々。無数に放たれる矢。四方から聞こえる金属音。

 秀介はそれらに耳を澄ませつつ、必死で現状を把握しようとする。

 しかし、今どちらが優位なのかすらも分からない。

 あまりにも周りに兵がいて、視界が狭まっているのだ。


「三郎と高虎、上手くやってるかなあ?」


 秀介は特別作戦を実行させている二人を心配する。戦の勝敗は、彼らにかかっているのだ。


「満腹! 茶々子! 様子を見てきてくれないか?」


 秀介、子飼い二人に偵察を頼む。


「かしこまりました」


「父上のために!」


 二人とも返事をしてすぐに出発する。子供だが、したたかなので心配ないのだ。


「さて、どうするか?」


 敵を探しては、槍で葬っていく秀介。

 しかし、これでは状況は変わらない。大将を倒さねば、戦局はなかなか動かないのだ。


「大将、どっかにいないかなあ」


 そう秀介がつぶやいた時だった。


 ドーン!!!


 いきなり、秀介の近くで銃声が響く。浅井軍は所持していないはずの火縄銃だ。


「敵か!?」


 秀介が反射的に音のしたほうに向く。

 足軽たちは、バラバラと逃げ出し、銃声の主と秀介の間に一本の道が出来上がる。


「やあ、浅井長政。いや、井田秀介。ようやく会えたな」


 目の前にいる短髪の少年が、右手に刀、左手に火縄銃を持って歩み寄ってくる。


「な、成川・・......」


 絶句する秀介。一番的に回したくない人物が、一番会いたくないときに敵に回ったらしい。




「いつ以来だろうな。クラス変わってからほとんどしゃべらなかったし」


「ま、去年のクラスメイトなんてそんなもんだろ。んで、何役だ?」


「信長。井田とは仇敵といえる間柄だな」


 軽く再会を懐かしみつつ、互いの立場を確認する二人。こんな時に戦を忘れるほど馬鹿ではない。


「そんじゃ、始めるか。どっちかが倒れれば勝負は決まるからな」


 秀介、槍を構えてあっさりと宣戦布告。


「両手武器持ちでいかせてもらうよ。火縄銃の扱いにも慣れたしね」


 片手で素早く弾を込め、そのまま銃口を向けるリョウ。


「その銃さばき。相変わらず何でも一流にこなすんだな。器用すぎる天才さんは」


「君こそ、すっかり戦場に慣れたようだね。理性と意志の賜物かな、不器用な秀才君?」


「ま、そんなとこかな。それじゃ勝負だ、天才」


「ああ、秀才」


 緊迫が戦場中を駆け巡る。


(あえて火縄銃を外させれば、成川の体制は一気に崩れる。そこであいつの左腕を狙うか)


 秀介にとって、考えることこそ全て。行き当たりばったりなど出来はしない。

 それが感覚派の天才、成川リョウに敵うかは不明だが、修羅場は秀介のほうが経験しているはずだ。その差を信じるしかない。


 一騎討ち、いざ開幕!!!

 

 

いやはや、難しいですね。ちっとも進みませんよ。

里見レイ

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