六日目ー赤土の馬鹿野郎
旧約聖書…
旧約聖書・創世記
第二章ー第二十二節
主なる神は言われた
「見よ、ヒトは我々の一人のようになり、善悪を知る者になった。彼は手を伸べ、命の木からも取って食べ、永久に生きるかもしれない」
これは旧約聖書・創世記第三章ー第一節の中でイヴが旧き蛇にそそのかされ、
その夫と共に目が開かれ、
善悪を知る者になった時のあのバカの言葉である。
旧約聖書に置いて…
否
アブラハムの宗教…
つまり
キリスト
イスラム
ユダヤ
の三教に置いて、この出来事は誰をも惹きつける魅惑の教えとなった。
ユダヤ教の考えでは禁断の善悪を知る木の実と永遠の生命の木の実…
この二つを同時に得るという事は神にも等しい存在となることだった。
故に神はそれを恐れヒトらを楽園より追放してしまった。
それだけでは飽き足ら無かったらしい。
旧約聖書・創世記
第三章ー第二十四節
神はヒトを追い出し、
エデンの園の東に、ケルビムと、回る炎の劔とを置いて、
命の木の道を守られた。
と在る。
これもあのカトリックな学校で学んだことだか…
しかし、
私は一応でもカトリック、
つまりとてつもなく認めたくは無いがキリスト教徒の部類だ。
確かそのうちの派によっても違うが一部では神が罪に塗れた身体のまま永遠に生きるのは良く無いからだなんとか。
その辺は聖書にパラパラ漫画を書くと言う暇つぶし方法を思いついた私のグレイトな頭脳に記憶為れていない。
当たり前だ。
まぁ、
だったらつくんじゃねぇよ!
と言いたい。
無理だろう。
と、
まぁ、
それがヒトが楽園を追放為れた訳なのだが…
追放って行き過ぎじゃない?
唆した蛇ですら追放には至っていない。
しかし、
それも当然なのかもしれない。
ヒトは神が己の姿に似せて造り上げた渾身の力作なのだろう。
それを蛇如きに誑か為れたのだ。
そりゃ怒るだろ。
あぁ、
あのカトリックな学校に居た我が学友達よ…
私はエデンの園への魂の回帰を果たした事によって考える事の大半が聖書になってしまいました。
今の私をあなたがたが見ればさぞ驚くでしょう…
在る時には十字架を的に射的ゲームをやったり。
また在る時はマリアちゃん像とお地蔵様を取り替えて学校中に似非マリアちゃんの奇跡を起こしたり。
聖書に約1000ページにも及ぶパラパラ漫画を書いたのがばれて聖書買い戻し(5040円)をしたりなど…
あったりまえじゃ!
こんな状況じゃ無かったら考えんは!
まさかあんなカトリックな学校に感謝する日が来るとは思わんなんだは‼
…まてよ?
私は教会から出た時に此処に来て居たんだった?
感謝する必要皆無!
ったく!
どれもこれもあのカトリックな学校のせいだな!
そうに違いない‼
あぁ、
そのせいで…
筋肉質な男から妻になれ宣言為れるとは…
花の女学生…
「さぁ、夫婦になったからには営みを行わねばならない」
え?
チョットこら!
まて!
「は、離して…」
ちょ、こいつ力強い
「リリス、暴れてはいけない」
ってかもうリリスで決定なの?
好い加減私にハッピーエンドプリーズ!
ドサ!
あ~
これはいい加減やばい?
冷や汗が頬を伝う。
「や、やめて…」
遂に馬乗りに成られる。
やだ…
最初が好きあっても無いヒトとやるなんて…
助けて…
本能的、
生理的不快感で涙が零れる。
「た、たす…けて…」
もう、訳もなく声が枯れている。
「何故助けなくてはならない?私があなたを妻と定めた、だからそのようになる」
もう、こいつ嫌い。
どの位かと言うと神とカトリックな学校の中年教師の間位も嫌いだ。
てか、
やばい、
そろそろ始まる、
そうじゃん!
服着て無いから即効で出来ちゃうんじゃん⁈
「や、やめて⁈」
軽く悲鳴に近い。
もう、ミカエルでもリヴァイアサンでも神の野郎でも良いから誰か助けて⁉
すると…
「待て!」
祈りはやっぱり届く物なんだ…
仏様に!