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五日目のヨル

漸く五日目が終わります、

早くアダムとイヴを出したーい。


旧約聖書…


法、

それはヒトがヒトを縛りヒトを守るモノ、

旧約聖書において法とは最初、

ヒトが神より(たまわ)ったものだ。


旧約聖書・出エジプト記

二十章~

モーセが主なる神より十戒をいただいたのは聞きすぎて忘れそうなぐらいだ。


法は私の居た時代から見ても多くのモノを残している、

廃れぬ聖典、

信仰は力となり、法となる。


日本でもギリシアでもイギリスでもヒトは皆自身より大きな存在を信じた。


個人、個人信ずるモノは違えど概要は己よりも強大である事、

ヒトの上に神や仏が君臨したのもそう難しいモノでは無かったろう。


そうしてヒトは皆己の神を祭り上げた、

祭りは政に通ずる。


簡単な事だ、

ヒトは集まれば群れとなる、

群れとなれば当然自身を律するために法が生まれる、

より高度に進化した法にヒトは集まり群れは

社会となりさらに高度に複雑にどす黒く法は染まってゆく。


法を作る事は難しく無かっただろう、

何せヒトらは皆神を信じて居た。


最初期の法は己の神に準ずれば良かった、

それ以前にも地の上を跋扈する獣らも個では生きてゆけ無い。


群れる、

そこに群れの秩序が完成される、


法や秩序などただの個人だけではうまりえない。


ヒトが二人そこに居て人間がある、

そんな時のみだ。


ヒトは相手の世界を侵さない様に、

自分の世界を侵されない様に知らず知らずの内に己を縛る。


自身を律するのだ、

ヒトは群れる、

自身を律する、

法や秩序が生まれる、

そして群れはいずれ社会となる。


長々としたが私の言いたい事は簡潔で在る。


「…ベット、一つしか無いんだけど…」


あの神様には神罰が降ればイイと思う。


「だ、大丈夫!変な事はしないから!」


当たり前じゃ!


「…でも少しは…」


「ウァン⁈」


「何でも無い」


ゴソゴソ…

うん?


衣擦れの音がする、

私は園に入ってからは真っ裸だ、

先ず私じゃ無い。


つまり…

恐る恐る振り返る。


「なにやってんの?」


「なにって?」


私は上半身はだかのミカエルに尋ねるが切り返されてしまう。


「はぁ…もうイイわ」


とっとと寝よう…


「じゃあ僕も…」


バカか⁈こいつは!


「あんたは床!」


「な、何で?」


何でじゃ無いわ!

誰が好き好んで半裸の美少年と同じベットでねにゃならんのだ⁈


「………」


あ、

ふてく?


「ミカエル…」


「な、何だよ」


…不謹慎かもしれないが、あえて言おう!

お前可愛すぎるだろ!


「お休みのキス」


もちろんデコちゅうだがな。


こうして私の様々な事に巻き込まれた五日目がゆっくりと過ぎる、

分からない事ばかりだ、

本来六日目に誕生するはずの蛇の私が此処にいたり、

それ以前になぜ私がタイムスリップ?をしてしまったのか…

やはり罰だろうか?

流石に神父への腹いせで教会の中でロケット花火をしてボヤ騒ぎを起こしてしまった事だろうか?

だがあれは私だけでやった訳ではない、

他にも友達が居たはずだ。


それとも懺悔室に行く理由がイケメンボイスだと言う不純な動機だったからか?

更にその顔が声に不釣り合いだったから懺悔室の壁に落書きしまくった事だろうか?


心当たりが多過ぎるがどれも違う気がする、

まぁ私は元々考える事は得意では無い。


朝になったらまた考えよう。


そうして私はまぶたを閉じて闇と夢の世界に溺れる。


しかし、

この時に私はとても重要な事を忘れてしまって居た。


そう…

私の寝相がとてつも無く悪いと言う事を…

主人公の元々の名前何にしましょう?

リヴァイアサンの時に出なかったのはフラグでも何でも無くて作者の考えなしですね。

因みに主人公が五日目に来たのもですが…

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