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七日目ーリベリオン

新約聖書…


そのうちでもルシファーが良い存在として書かれた試しはない。


当たり前だ、

悪魔だもの…


それにしても、

目の前に居る彼の部下…


あまた蠢く反逆天使の群れ、

それを見下ろすルシファー、


その()に立つ私…


ちょっぉとまったー!

なぜ私が此奴の左にいるんだ?


かつて、

中世ヨーロッパなどにおいて、


主の左に立つものは妻を表す、

早い話が妻は左に立つものなのだ。


大天使ガブリエルが女性的に描かれ、

思われたりするのはそのためだ。


なんと言ったってガブリエルの名は主の左に座すもの…だ。


しかーし!

それとこれとは話が違う!


「ねぇ、ルシファー…」


「ん?なんだ、リリス」


チッ!

一人称僕の時の方がまだ可愛げがあるは!


「なんで私が貴方の左にいんの?」


妻というな、

妻というな、

妻というな、


「なんだ、そんな事か、」


そんな事じゃねーよ!

こりゃ、

私の方からすりゃ結構重大なんだぞ!


「決まって居るだろう?それはお前が俺の参謀…この反逆軍の知恵なんだ」


なんかかってに決まっとる⁈


おいおい、

参謀ってどう言う事よ、

この俺様め!


「それに…」


それに?


「いや、なんでも無い、これは全て終わった後に話す」


全て終わった後って…

私も地獄に落ちろと?


いぃやーなこった!


それにねぇ…

私はなんで左にいるのか聞いたのにその答えが無いってどういうこと?


「皆のもの!よくぞ集まってくれた!今や天をも覆い尽くさんと輝ける漆黒の翼どもよ!我等はこれより神への反逆を行い…」


そこでいったん言葉を切るルシファー、

どうした?

息が切れたか?


「自由を勝ち取り!地上を我等のものとし!神のトコシエの栄光の玉座も此の手に収めん!」


いっそ、

傲慢とさへ思える演説だ。


だけどねぇ…

失敗するのが目に見えてるんじゃここまで熱くはなれ無いね。


ルシファーの演説はまだまだ続く。


「さらに!ここに、園の内、最も狡猾なる者、蛇のリリスが我等に知恵を貸してくれる!」


うおおーーー‼‼‼


うおおーじゃ無いよ!

何故そんなに盛り上がる!


「リリス様ー!」


「俺を踏みつけて下さい!」


「リリス様さえいれば地上なんて要ら無い」


君たち天使?

いくら堕天するといっても、

将来こんなんに護られるヒトが気の毒だ。


「さぁ、続け!我等自由の為に!」


そう言って飛ぼうとするルシファー、

おいこら、

お前私をおいて行くきか!


みろ、

私の立ち幅跳び2m20の脚力を!


「うおぅ!ちょっ!リリス、何するのさ!」


あ、もどった?

と、思った私がバカでした。


「俺の背中に乗るんじゃねえ!」


振り落とされた!


「ぐぇ!」


花の乙女にあるまじき潰れたカエルの様な声とともに着地。


これは私、

文句言っても良いよね?


そう思ってキッと睨めつけた訳ですよ。

そこには…


「待っていてくれ…」


雄獅子の様な黄金の髪をなびかし、

猛禽の様な琥珀の瞳に力強く、それでいて物悲し気な光を灯し此方を見るルシファーの姿だった。


その背にある十二の翼は既に黒く染まっている。


…堕天使だった。


そして、

それを言うと満足した様に再び飛んでくルシファー。


私はただその背中をじっと見た。


何を待てというんじゃ~~~‼






ルシファーも可哀想に…

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