対談は上手くいきました
その後も私はマイリア様の愚痴を散々聞かされた。
相当溜まっていたんだなぁ、この子。
「すいません、初対面の方に身内の愚痴を言ってしまって……」
「いえいえ、愚痴りたくなる気持ちはわかります」
「エリス様は良識のある方で安心しました。今後とも良い関係を築いていきましょう」
「こちらこそよろしくお願いします」
なんだか懐かれてしまったみたいだけど嫌われるよりはマシだろうし好き好んで敵を作る事なんてやらない方が良い。
「……という訳でマイリア様とは良い関係を築けそうです」
家に帰ってきた私はお父様に報告した。
「そうか、それは安心した。風のうわさで私が僻地に飛ばされるんじゃないか、という話もあったみたいなんだ」
「なんでお父様が飛ばされるんですか?」
「お前がしくじってマイリア様から皇帝に話が行って国王に何かしらの圧力をかけるんじゃないか、というのが出回ったらしい」
お父様は苦笑いをしながら言った。
「マイリア様はご家族とは余り良くないみたいだしそんな言いつけるような方ではありませんから大丈夫ですよ」
「そうみたいだな、まぁ私は僻地に飛ばされても全然構わないんだがね」
「みんなお父様の本質に気づいていないんですよね」
お父様は出世とか名誉とか興味がない方だ。
多分、左遷されてもびくともしないだろう。




