表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/117

うちの学校の玉入れが色々と鬼畜なんだが、いったいどうすれば良いんだ!?

 うちの高校の玉入れは普通の玉入れとはひと味違う。うちの高校の玉入れは、各団の団長さんが玉入れのカゴを持って、走ったり歩いたりするため、その動くカゴに玉を入れなきゃいけない種目だ。

 

 玉入れに参加する者たち一同が綺麗に並ぶと、

 

「よーい始め!」

 

 その声と共に各団の団長さん達は、踊りを披露する者もいれば、意味のわからんバク転やバク宙を始めた。普通に走れ普通に。

 

 まぁ唯一救いなのはうちの団長さんは、ただ走っているだけだから玉が入れやすい点だな。

 

 そんなことを思いながら、地面に落ちている玉を拾うと、俺はそれを団長が背負ってるカゴに向けて投げる。

 

 ふ、俺は小学校の頃玉入れ界のイチローと言われたんだ、俺の当たる玉は百発百中! イッケェー!!

 

 俺は完璧なフォームでカゴに向けて投げた。時速600キロメートル(嘘です)で団長が背負ってるカゴに向けて投げた玉は、カゴから軌道がそれ、別の団長の顔面へとヒットした。

 

 すんません。


 それから俺は団長のカゴに玉を投げ続けた。

 

「はい終了ー!」

 

 その終わりの宣言の声と共に玉入れは終わった。結果は赤団と青団が競り合い、1玉の差で青団の勝利だった。

 

 玉入れが終わったあと俺は、いつも通りコソッと抜け出して、観客席の方をブラブラしていた。

 

 ま、気づけば今年の体育祭は大詰めになってたんですけどね。

 

 残り三つの種目。

 

 借り物競争。

 

 選抜リレー。

 

 フィナーレ。

 

 次は借り物競争か……。


『私? 私はね、借り物競争だよ!』

 

 穂状が借り物競争に出ることを思い出した俺は、少し不安に思いながらも、赤団のテントに走って戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ