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この星の質量  作者: ルビリンス


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91/107

風の言葉

挿絵(By みてみん)


窓辺のカーテンが揺れる


レースをふんわりひるがえし

カーテンレールをカタカタ鳴らして


どこから吹いてくるのだろう

パソコンの手を止めて

遠くの山を眺める


“もっと遠くから”

ふいに風がささやく


それを合図に

想像の世界の窓が開く

そこは


ターコイズブルーの海辺


海面をなでる風が

水底の砂地に映すのは

ひとときも止まず

永遠にたゆたう光と影


結んでは解ける波模様


何を描き続けているの?


“世界を巡って集めた言葉”

風がささやく



世界中の国旗をパタパタさせて

吹き渡ってきた風が

誰かの窓辺に届けてくれる

風の言葉


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