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第15章 マイルチャンピオンシップへの決意
季節は深まり、マイルチャンピオンシップの開催日が近づいていた。調整は順調に進み、スタッフも士気が高まる。
加賀谷は社内に向けてメールを送った。
「ファイトは、ここで全てを出し切る覚悟だ。勝ち負けだけでなく、その走りで皆さんの心を打つだろう。応援をよろしくお願いします」
社員たちは声を揃えた。
「最後まで信じてる」
「今年の集大成だ」
「最高の結果を見届けよう」
トレーニング場では、森下調教師が静かにファイトに話しかけた。
「ここまでよく来たな。お前の走りで、多くの人に夢を与えた。あとは自分を信じて走るだけだ」
笠原も不安と期待を胸に、馬との呼吸を確かめた。
「ファイト、いよいよだな。全力で行こう。お前の全てを見せてくれ」
静かな覚悟と強い決意が、馬と人を繋げていた。いよいよ、最後の大舞台が幕を開ける――。
Stay Gonna Fight
静寂の中で燃える闘志。
全てを懸けた最後の一戦が、いま始まる。




