アメリスアード世界編シーン31
レイドの特殊能力女の子を嗅ぎ分ける能力。
一体どうなる!?
レイドが語る…アステリオのBOSSは女子説。
一体…何の根拠があってこんな事を言ったのだろうか??
◇
シェリルは、冷静にレイドに問いかける。
「どういう事なの?レイド??」
「うん!実はね…僕は生まれつき特異体質で女の子が近くにいると身体がセンサーになっていていい香りがしてくるという話さ。」
そうレイドは自信満々に言うが、これには…ただの変態性しか感じられないのは、この俺だけなのだろうか。
俺がそんな事を考えていると、シェリルは続ける。
「ま…まあいいわ!私もそんな話は初めて聞いたけど……でもそれをそこのBOSSの魔神から感じるって事??」
「うん!そうなんだよシェリル!」
「つまり…BOSSは??」
「そう!つまりBOSSは女の子さ!!」
自信満々のレイド。
「おい!レイドとかいう奴…もうこれ以上BOSSの話、詮索は止めろ。」
ふるふると震えながら起き出す、エルザック。
余程ジェイクの攻撃が、効いたのだろう。
「僕達のBOSSは正体不明でいいんだ…BOSSは組織の象徴で僕達はBOSSの為にこの生命を捧げるのみだ。」
「エル……しかし誰もBOSSの正体を見た者もいなければ…知る者もいないだろう?」
「ああ……それでいい……それでいいんだよジェイク。」
するとその時。
突然BOSSの魔神が苦しみ始める。
「う!!きゃーーーーーーーーーっ!!??」
BOSSの魔神から誰かの女の子の叫び声が聞こえてくる。
「BOSS!!??」
「なにっ!?!!」
エルザックとジェイクはBOSSの魔神に近づく。
そしてエルザックは…魔神を抱き抱える。
「BOSS!!!???何かあったんですか??」
徐々に震えるBOSSの魔神の震えがおさまっていく。
「BOSS?大丈夫ですか??」
「はぁはぁ……うぐっ!!?」
すると…徐々にBOSSの魔神の表情が変化していく。
「おいおいおい!!そこに居るのはエルザックかよ??」
するとエルザックとジェイクは、その表情を青く変える。
「てめぇは。」
「「ペリオッド!!!???」」
◇
◇
◇
突然BOSSが苦しみだしそしてその声を伝達してきたのはなんと。
◇
◇
◇
「ペリオッド!!???君はBOSSの所か!!??」
エルザックは叫ぶ。
「はっはっは!!久しぶりだよな?二人とも??」
ペリオッドは、魔神を通して二人に語りかけてくる。
「ペリオッド…なぜ君がそこにいる??」
「んーーー??この俺は何者なのかを知ってるのはお前らだろーが??」
「くっ!!??そこで待ってろ!!??今行ってお前をギッタギタにしてやる!!??」
エルザックは叫ぶとライフルを構える。
「ジェイク…俺は急ぎの用だ!!またいずれ!!!」
バァァァーーーーーーーーーン!!!っとライフルが放たれる!!
そして飛び出すバラコンダ!!
背に乗りエルザックはあっという間に消えていくのだった。
「エル……俺は。」
ジェイクの元に集まる俺達。
そしてシェリルは、ジェイクの肩に手をかける。
「行くんでしょ??ジェイク??」
「シェリル……俺は。」
「ジェイク!俺は暴れたりてねぇ!今度こそいくぜ!!」
「クロノ……。」
「私もクロノお兄ちゃんもお兄ちゃんだけどジェイクもお兄ちゃんだよ!」
「そうね!私も手伝うわ!ジェイク!」
「サキノ!?カルマ!」
そして俺の両肩に手を添えてきたのは。
「レイド?」
「ああ!きっと女子であろうBOSS救出だ!もちろん僕もいくよ!ジェイク!」
ジェイクは改めて仲間という存在が嬉しく感じた。
◇
◇
◇
「いいか?BOSSの所在は組織でも知る者は少ない…まずはそれを知らなきゃいけないんだ…。」
「ジェイク?なにか調べられるの??」
「ああ!まずはアステリオの本部を目指す。そこにBOSS専属の秘書がいるはずだ…無事かどうかは分からないがまずはそこを目指す!!!」
こうして俺達は…アステリオBOSS救出へと向かったんだ。
◇
◇
◇
このアメリスアードという国。
世界の中では巨大な国である。
そして、ここでは様々な人々が暮らしている。
普通に生活している者がほとんどだが…裏の社会というものも存在するものだ。
だから人々は知恵を使い、裏の社会をうまく使う者もいれば、本当の闇という世界もそこには存在する。
言葉にするなら力の世界ともいえる。
だがそこを統治し、一定の治安も確保をしてきた組織。
それが『アステリオ』という組織だった。
だが…それはという他の組織からすれば目と鼻につく存在であった。
故にアルテリオとの抗争を、行ってきた組織も存在したのだ。
そしてアルテリオのBOSSは。
さらわれたんだ。
◇
◇
◇
アルテリオのBOSSが殺し屋『ペリオッド』にさらわれてしまった。
どうなる!?