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おまけ。

 ※注意! 本編のキャラそのままが好きな人は全力で戻ってください。キャラ崩壊ばっちこーい!! な、人はどうぞ。

 小ネタ的なものなので基本的に会話文のみで構成されております。



 ・旦那様と人形。

「そう言えば、君は元々人間だったんだって? どうだったの」

「はい、割りかし良い身分なのをいいことに、薬を開発し研究し作り続けて、時には家族に知らせずこっそりとスープに混入させて実験していたようですよ? 弟がそのせいで毒死して事が露見し、魂のみが消滅させられたみたいですが」

 ……え。

「…………あ、あの、え? つまり君の体は呪いか何かで人形にさせられているってこと?」

「はい」

「…………なんで私の周りは変人ばかりなんだろうねぇ……」

「ご自身も含め、多いですよね」

「え、ちょ、何そこでイイ笑顔してるの? え? ええぇ!? と言うより私は普通だからね!?」

「まさか」

「ちょ、そこ、鼻で笑わないでよホンキで泣くから!!」




 ※注:旦那様はいじられキャラ。間違いなく。






 ・奥様と人形。

「結局本編では名ばかりだったわねぇ……」

「仕様がありません。奥様は特に重要じゃなかったみたいですから」

「……貴方は本当にいい性格してるわねぇ……間接砕くわよ?」

「それは恐ろしい。裏では魔女と恐れられているくらいですし、これもまた仕様がないことなのかもしれませんがね」

「魔女? なんでまた」

「旦那様を操り真に力を手にしていると専らの噂です。ああ、ご心配なく。七割は旦那様のイケニエ説ですから」

「……ああああぁぁいぃぃいやぁぁああしいぃぃい!!!! 誰かわたしに癒しをちょうだい!! それよりもあの人まだ子供達の散歩終わらないの!? いくらなんでも遅過ぎるわよ!」

「当然でしょう。旦那様のことですし、十中八九寄り道がてら、子供達と美味しいものでも食べているのでしょう。それか服選びに時間が掛かり過ぎているか……」

「…………あの野郎覚えてろよチクショウめ」

「………………」

 聞こえない聞こえない。

「あ、ちょっとどこ行くのよ、間接破壊させなさい!」

「むしろ全身砕かれそうなので遠慮しておきます」




 世間的には亭主関白に見せといて実質は嬶天下。お母さんはタフなんです。






 ・旦那様と妹。

「十六歳、おめでとう。もうすっかり立派な淑女だね」

「十六…………十六? そう、兄さんを抜いたのね……」

「…………そうか……なら」

「フッフフフフフ……これで莫迦にされないわ! いやむしろアタシが莫迦に出来るじゃないの!!」

「…………は?」

「高々十代半ばが莫迦にしてぇぇえ!! 自分だって二つしか違わない癖にアタシが少しでも背伸びしたら鼻で笑いやがってぇぇえええ!! あああぁ思い出しただけでなんか腹立つ!!!」

「えぇぇぇえぇえ!? ちょ、ちょっと? まさか奥方に何か吹き込まれたんじゃあ……」

「自前よ!!!!」

「……さいですか…………」




 旦那様、もはやただのヘタレ。






 ・子供達と妹。

「あら」

「あー、おねーたまー!」

「まー!」

「ああ……可愛い……癒される……」

「……おねーたま、疲れてるの?」

「のぉー?」

「やっぱり三、四歳児が一番可愛い盛りかしら。変なことしでかすし」

「この間お母様がおとーたまシバいてたの」

「……お母様だけはちゃんと言えるのね…………シバくとか何教えてるのかしらあの人。このままだとプチ奥様が出来そう……」

「教育的指導の結果だわ」

「ひゃあぁああ!? お、お、奥様!? どっから生えてきたんですか!」

「人を植物みたいに言わないでちょうだいな」

(あああぁ姿だけなら儚い雰囲気と優しげな眼差しで専ら聖母様なのになぜこの人外見と中身の差が甚だしいのぉぉおおお!?)

「ふふ……今失礼なこと考えたでしょう?」

「っ!? いえまさか!!」

「そ? なら、そういうことにするわ」

「………………」

 超絶おっかない……化け物のよう……

「化け物のようだとか思ったら貴女もシバくわよ」

「はいぃぃいい何も思いません!!」

「分かればよろしいのよ」




「……ナニアレコワイ。ムリ。ホント」




 奥様最恐伝説ここに。






 ・旦那様と奥様。

「あら、随分と色んなモノ引っ掛けてきたのねぇ色男死ねこの野郎アナタの癖に生意気な」

「ちょ、死んじゃう、死んじゃう! ……じゃなくて、仕様がなかったんだよ。彼女達の父親にコネが欲しかったの。まだ、足りないから……」

「…………力、ねぇ……」

「笑う?」

「いいえ。確かにアナタがしていることが正しいとは今も思えない。でも、きっかけになると言うのならば……わたしはアナタに着いていくだけ。たくさんの子供達のために動いてくれる人が一人でも多く集まるまで」

「……少しずつだけど、理解を得ている人も増えてきたよ。でも、もう少し」

「そう。なら、もう少し手伝うわ。でも無理はしないで欲しい。これはわたしの本音よ」

「ありがとう、私の奥さん。もう少しだけ、助けてね」

「ただし次、わたしに言わず知らない香の匂いさせてたらぜってぇシバく。むしろ今シバく」

「えぇぇええぇえ!?」




 どこまでいってもやっぱり嬶天下。







 ここまで読んでくださった皆様、一度でも覗いてくださった皆様に感謝を。



 ありがとうございました!

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