666 エピソード2
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「だから、私は不死を選んだんだよ。何故かって? 生命というものには、必ず滅亡というものが起きてしまうからだよ」
「そうだね。ぼくも永遠の死。安息の救済。求めているのは、それだけさ」
「そうかい? 君は拷問のような責苦を相手に与えておいて、ひたすらに地面をのたうちまわっている姿を、じっと辛抱強く見ていたじゃないか? 興味を引くことだったじゃないか? 好きだったんだろ?」
「うん? 酷い言いようだなジョン? でも、そうだったかな? いや、そうか……そうかも知れない……」
そこは、ジョンの館の地下に取り付けられたサロン。その広大なサロンには、何一つとして音がなかった。まるで、蝋燭の火の音ですら、辺りを包み込む暗黒のどす黒い空気が退けているかのように、とても無音な場所だった。
ジョンの目の前にある黒いシックな椅子に、一人の青年が座っていた。その青年は、かなりやつれていて、不健康で、煤ぼけていて、灰色がかった皮膚が全身を覆っていた。だが、凛とした佇まいをしていて、どこかかなり高級そうなスーツを着こなしている。
「生命を死へと、あるいは無へと還えそうというのは君の勝手だよ。ジョン。でもね、それから、不死となった今。一体、これから何を見ていくんだい?」
「……そうだねえ、未来永劫に燃え盛る炎……って、とこでしょう? それしかないんじゃないかな?」
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ホワイトシティ全体に、シンシンと灰と黒が舞い落ちる。
空から静かに灰と煤が降りだしてきた……。
辺りは、より一層薄暗くなる。
二体のリッチーの鉈を真っ黒な地面を蹴って、後方へ勢いよく飛び。回避をしたモートは、着地すると同時に、一体のリッチーへ瞬間的に踏み込んだ。それから、銀の大鎌を素早く斜め上に振り上げる。
見事、リッチーの首筋から上が、灰と煤の空へと吹っ飛んでいった。
モートは体制を整えると同時に、すぐさま次に走り出し、もう一体のリッチーへと飛び掛かった。




