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記憶消失の俺が英雄になるまで  作者: 秋桜ノ樹
第3章 転生 幼少期編
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第38話「お?やってんねえ?」

未完のまま終わらねえ...


ロザリィの町へ着くと俺は宿屋に戻った。

俺が昨晩宿に戻らなかったなんてことは、誰にも気にもされず、次の町へ向かうことになった。




「次は、何という町でしたっけ?」

俺は地図を見ながら次に立ち寄る町の場所を指でなぞりながら探す。




「カナスタ...? 何の町だろう?」




「カナスタは一攫千金の町でごぜえます。」

御者が、手綱を握りながら俺に答える。



「一攫千金?」



「そう。一攫千金。 カナスタはカジノの町です。地方から夢を求めてやってくる若者があとを絶ちません。 少しの希望でもあるのならば、皆、縋りたいんでしょうなぁ。」



「カジノですか...ふひひ」



「どうされたんです?坊ちゃん。」



「いえいえ、なんでもありませんよ? そういえば、路銀はあもいくら残っていますか?」



「旦那様からお預かりしたお金はあと10万ラルトありますだよ。 他は食料と水に変えてあるだ。」



「ふむふむ、なるほど。」



-つまり、10万は遊べるというわけだな?




しばらくしてカナスタの町へ到着するとそこは聞いていた通りのものではなかった。



「こ、これは?」



「いつもと、町の雰囲気が違うだよ」



「少し気になりますね」



「坊っちゃま。今日はここには留まらずに、次の町を目指しましょう」



そう言った御者の額にはうっすらと雫が浮き出ていた。



「どうしてです?」



「これは、オラのただの勘なんだけども... ...」


俺は御者の言葉の続きを待った。



「この町に、何か良くないものが取り憑いてるだよ」



「それで、危険だから僕には行かないで欲しいと?」



「んだ。ルシオ様に言われてるだよ。無事に送り届けて欲しいって」



俺はその言葉を反芻した。





そしてこう思うのだ。



そうなこと知ったこっちゃねえよ。 と。

次もいつになるか分からない...

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