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記憶消失の俺が英雄になるまで  作者: 秋桜ノ樹
第3章 転生 幼少期編
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第36話「最近急に、寒すぎワロタじゃない?」

前回からだいぶ間が空いた上に文量少ないです。


闇、闇、闇。




辺り一面が暗闇に包まれたその場所はまるで、世界中の悪を寄せ集めたような寒さを孕んでいた。

温室育ちの俺には夜の森は辛かった。

アルトゥス冒険譚ここにて尽きる。

そんなことをふと、考えるくらいには精神的にも疲弊してきた。




そういえばさっきの少年はどうしたんだろうなんてことは夜の闇に飲み込まれてどこかに置いてきてしまった。

不安なんてものは一切感じないのだが、単純に足が怠い。道なき、木々の間を歩いてきたからだろうか。普段よりも足にかかる負担は大きかったようだ。




俺はこのまま歩いても体力を消耗するだけだと思い、適当に小枝を集めて魔法で火を付けた。

ここで休憩して朝を迎えるつもりだったが、火を付けたことによって明るくなった場所はとても休憩できるような場所ではなかった。



「いつの間に、こんなところに......」



呟いたその言葉はすぐに搔き消える。



明るみになったその場所には人骨と思わしき、骨が落ちていた。その骨はカタカタと音を立てるとバラバラだったそのパーツが次第に組み上がり、すこし不恰好なスケルトンへと変貌を遂げた。




「嘘やーん」

スケルトンはカタカタと工場を振動させながら俺に問いかける。




「コロス」



問いかけてませんでした。





スケルトンは右腕をおおきく振りかぶって殴りかかってきた。

そして、次の瞬間には俺の顔面にスケルトンの腕が、当たらなーい...,.....?

見てみると振りかぶった腕は振りかぶった際に後方へと飛んで行ってしまった。




「形勢逆転だな!」




ハッハーッ!次は俺のターンだせとばかりに俺は人差し指に火の玉を凝縮してスケルトンに向けて放った。



放った火の玉は弱々しくゆらゆらと漂いながらスケルトンに接近する。

スケルトンはそれを意に介さずに鼻で笑う(鼻はないのだが)。



そして、火の玉はスケルトンに届くまでにエネルギーを切らしてしまったのか、フッと消えてしまった。



その次の瞬間。



その周囲5mほどが吹き飛ぶほどの爆発が起きた。


スケルトンは粉々に吹き飛び、跡形も無くなり、その場所の地面は深く抉れていた。



「まままっ、待ってくださいよ!!!!」



すると俺の後方から何者かから声を掛けられた。

俺はすぐさま振り向き、声の主に注意を向ける。



「待ってくださいってばぁ...! 殺さないでぇ...!」




「お前かよ」

いや、なんとなくわかってたけどさ。



そこに居たのは、俺が尾行していた少年だった。


モチベの限り頑張ります。

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