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記憶消失の俺が英雄になるまで  作者: 秋桜ノ樹
第2章「記憶をなくした少年と一千年の巫女」
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第26話「とりあえず、仲間が増えたってことでおk?」

タイトルは気分で付けているので内容と全く関係ないことがございます。

 

 目が!目がぁぁぁああ!

 目の前が真っ暗になって、某偽りの王様みたいに失明するようなものではなかった。

 と、いうより、俺だから見えているのかもしれない。



 俺は闇魔術師が魔法を放つと同時に同じ複写を使用。

 全く同じ威力で当てて相殺した。



「ナ、ンダ...ト...」



 闇魔術師さんは心底驚きのようです。



「ドウシ、ナノカ?」




「ははん、驚いてるようね!汚物!」

 お前はお前で容赦ないなアリス...



 闇魔術師は再度詠唱を始めようとする。





 ーーだが、遅い。


 俺は瞬歩を使って接近、そして相手の身動きを封じようとしながら、思いっきり胸を揉んだ。



「ひやんっ...」



 闇魔術師から可愛らしい声が漏れる。



 そう、俺には見えていたのだ。



 黒い霧の中にはアリス程の身長しかないのに、身体の一部分が異常に成長しきっているその容貌が!


 ふひっ。まさかこんな柔らかいモノを触る時が来るとは思わなかったぜ!



 俺は無我夢中で揉みしだく!アリスは俺がナニをしているのか分かってないだろう。側から見たら、俺はただ闇の濃霧に手を突っ込んでいるだけだ。




「やめっ...てっ... ...くだっ...さい...」

 この声とともに、スキルを維持することが出来なくなったのか霧がどんどん晴れてくる。


 そこにはアリスの身長とあまり変わらない。胸のとてもとてもビーックサイズな女の子がいた。







 全裸で。





(俺)「変態!」


(闇)「ひやんっ」


(ア)「アンタがよッ!」




 と、テンポのいいやりとりが行われ、

 残ったのは俺の頭に大きなタンコブ一つだった。








 ーーーー



 とりあえず、あのままにするわけにはいかないので、全裸幼女に俺の上着を着せ、さらにエロスを増長させたところで俺たちの宿泊している宿へ向かった。




 ドンッと俺が机を叩く音がする。

「おい、お前がやったんだろ!」



 そう言いながら俺は窓のカーテンを閉め切り、ローソクを灯す。



「うぅっ...」

 幼女はその胸を揺らしながら、困惑する。



 あぁ、実にけしからん!

 と思ってたら先程と同じ場所にゲンコツをくらった。

 あぁ……痛い。




「ひぃっ」

 闇魔術師は小さく息を吸って怯えている。



「アンタ、闇魔術師でしょ。アタシの杖さっさと返しなさいよ!」

 アリスはいきり立っている。



「しらない」

 怯えているのだろうが彼女は歎息にアリスに言葉をぶつけた。



「今どういう状況かわかっているの?」

 アリスは腰に手を当てて威圧をかける。

 傍から見てるとおままごとみたいだな。あら、かわいい。




「なんか知らないけど胸を揉まれて誘拐されてる最中?」

 全く持って間違っておりません。間違っていないのですが、

 ううん……

 いいわけどうしよう。





「それについては悪かった」



「はぁ」



「そりゃ揉むだろ!そんなに大きかったらな!気になるじゃん!」



 この後俺の頭にもう一つタンコブができました。

 まさに見るも絶えない姿とは今の俺のことを指すのでしょうか。


 とりあえず、ものすごく痛いです。






「改めて、気を取り直して、名前は?」



「我は漆黒なる闇の眷属!」



「住所は?」



「魔界」



「得意なことは?」



「闇魔法スキル!」



「苦手なものは?」



「フフフ……我に弱点などない!」



 ーーダメだコイツはやくなんとかしないと。





「闇魔術師はみんなあんななのよ。わかった?ムカつくでしょ?」



「うーん、厨二病をこじらせているだけな気もするんだけどなあ」



「ちゅうに?」



「いや、なんでもない」



 俺は観察眼を使用する。



 闇魔術師ルイン

 年齢18歳

 スキル 闇の加護(中級)

     闇の洗礼(初級)

     意思疎通(初級)





「ルイン……か」

 俺がそうつぶやくと彼女は目を見開き俺を見据えた。



「どうして…その、名前…を」




 アリスは額を抑えて、あぁ、やってしまったというようなジェスチャーをしている。



 俺が良く分からないという顔をしていると、

 ルインが俺の前に来て思いっきり飛び込んできて俺にキスをした。




「契約完了……」




「えっ、えぇ!?。。1・?!?」

 なにが起こったのかわからずに、俺はルインを自分から引き離す。



「お前!今俺になにを!」



「契約の儀式」



「契約って……」



「無駄よ、ヤマダ」

 アリスは心底あきれたように言葉を続ける。




「闇のアホどもは、自分の名前は家族以外は知らないのよ。

 もし、家族以外に自分の名前を知られてしまったら、」



「しまったら……?」



「一生服従」



「oh......」



「だからアホな闇が観察眼持ちに騙されて奴隷市場に流されるなんて有名な話よ」





 なんだかわからんが、仲間が増えたってことでおk?





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