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#305 もう泣かせちゃダメですよ


 レフィを探して学園の中を走り回っていた。彼女が居る場所といえば、限られている。だが、学園の中に彼女の姿は見当たらなかった。どこか外へと出ているのだろうか。

 だとすれば、場所は一つに限られていた。


"Xatvasti......"


 レフィは顔を上げて近づいてくる俺の姿を見た。その表情は疲れ切ったようなものを感じさせる。

 ここは洪水のときに彼女が避難していた用水路の脇の小さな祠のような建物だ。今日の天候は晴れで、あのときと比べれば水位はとても低かった。

 彼女は浮かない表情でこちらから視線を外していた。


"Lefhisti, senost mi lkurferl fal panqa plax."

"......"

"Jol co niv tvarcar pelx edixa penilestan xelerl'it ler mi is niv dalle tuanerl co'st. mi qune niv tisoderl mi's pesta penilestan xelerl'it."


 彼女は俯いて、受動的な姿勢で俺の話を聞いていた。


"Pa, mi ny lirf niv co. Tvarcar mi mels la lex lap."

"......Mal, harmie co lkurf xale la lex?"

"lefhisti,"


 こちらを見上げたその瞳は涙で潤んでいた。その視線で俺の心は乱される。


"Fal cirla, Mi mol fua panqa'd larta fal fqa. Deliu mi celes icveo gennitekerl ci'lt."

"Cistan es ales.xalija ja?"

"Ja."


 レフィは深くため息を付いた。


"Edixu mi veles luso fua la lex. Zu, Co lkurf la lex ja?"

"Ci es jurleten larta fua mi."

"Co tisod niv mels tisoderl mi'st mal tisod lapj icveo ales.xalija."

"Niv!"


 俺は思わずレフィの両肩を掴んでしまった。彼女はびくっと驚きに身を震わせて反応した。


"Mi tisod mels co fal loler loler loler liestu mal malfarno mels les vynut gennunel fafsirlestan. Pa, cene mi es fqa'i lap."

"Xatvasti......"

"Wioll jol co genelirf mi. Pa, cene niv mi text filx la lex. Co is werlfurpu'd belarxte nyj mal mi mol xalija'tj."

"Nace, pa......"


 レフィは静かに泣き始めた。いつも元気な彼女らしくなく、しめしめと泣きながら鼻をすすっている。


"Pa, cene niv mi gentuan xatvastan. Cun, mi lirf co ja, xatvasti."

"Niv gentuano es vynut."


 彼女は俺のことを見上げた。


"La lex es...... julesn ja."


 そして、潤んだ目を擦ってから、精一杯の笑顔を見せてくれた。


"Mi vusel fal senosto lirfo mi."

"Nace, lefhisti."

"Nacees niv plax, xatvasti. mi xelvin...... es vynut."


 そういってレフィはその場から立ち上がって、逆に俺の両肩を持った。


"Deliu wioll co celes lijiesto lartavertzerkh."

"Ar, firlex."


 "lartavertzerkh"は以前聞いたことのある"estyvertzerph"に似ている。語尾の"-ph"と"-kh"は前者が男性、後者が女性を指す語尾で今回は女性を表している。あとは語幹だと思われる"larta"と性別語尾を除いた部分が共通する。"-vertzer"だ。恐らく、最初の"v"は緩衝子音で末尾の"er"は人を表す語尾"-er"だろう。そうなってくると"-ertz"という接尾辞は「小さい」という意味を持つように思える。となれば、"estyvertzerph"の語幹"estyv"は「太る、太っている」のような意味になりそうだ。

 そんなことをさらっと考えて、俺は"lartavertzerkh"が「女の子」を指すことに気づいた。


"Pa, edixa mi celes lijiesto co."

"Li'este g'unses niv, liaxu lijiest niv!"


 元気一杯にレフィはそう答えた。その瞳にはもう涙は無い。


"Mi korlixtel lot lijiest niv."

"Ny farfelen tisodelestan es ja."

"huh huh...... mer, mal, salarua xatvasti."


 再び俯きながら彼女はそういった。別れの言葉を聞いた俺の足は動かなかった。何か言い残したことはなかっただろうかという名残惜しさが足を麻痺させていた。


"Tydiest ja, xatvasti. Xatvastan las...... melsj mi tisod niv fal als ja!"

"......"


 レフィはそう言っている割に目をこちらから背けて、表情を見せないように頑張っていた。

 彼女は健気な子だ。俺が居なくても、十分やっていける。そう確信した途端に足の麻痺は解け、気づけば歩き出していた。


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Xace fua co'd la vxorlnajten!
Co's fgirrg'i sulilo at alpileon veles la slaxers. Xace.
Fiteteselesal folx lecu isal nyey(小説家になろう 勝手にランキング)'l tysne!
cont_access.php?citi_cont_id=499590840&size=88
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