81. 触れたくない古傷 81-3
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・名称等は一切関係ありません。
「一つ目は、お前が何をしたかだ」俺は言った、「二つ目は、お前が今の自分をどう見ているか。この二つは混じりやすい。特に、お前みたいに責任を一人で全部背負って、骨が軋むまで抱え込むやつはな」
彼女の口元がかすかに動いた。笑おうとして、笑えなかった。
「今さら妾を説教するつもりかえ?」
「説教じゃない」俺は言った、「確認だ」
少し距離を開けて、俺の顔がちゃんと見えるようにした。
「さっきのお前は、もう少しで俺に過去を話すだけじゃ済まなくなるところだった」俺は言った、「もう少しで、ワイスマンのために、あの年をもう一度生き返らせるところだった。この二つは違う」
彼女の目が、わずかに揺れた。
言葉の意味が届いたのが、はっきりと見て取れた。
俺は続けた。
「あいつがさっき、わざと1941年のベルリンという言葉でお前を突いてきたのは、懐かしんでいたからじゃない。試したんだ。お前がその扉を自分で開けるかどうかをな。もしお前がその扉に引きずられて最後まで語り尽くしていたなら、今夜はあいつの半分勝ちだった」
彼女はすぐに返さなかった。
数秒後、ようやく低く言った。
「だから止めたのか?」
「他に理由があるか?」俺は彼女を見た、「あいつが宣告を終えた直後に、お前が一番痛い場所へ自分で戦場を引っ張っていくのを、黙って見てろとでも?」
彼女は目を伏せた。
今度は、もう全知全能の表情を保とうとしなかった。ただ椅子に座り直し、両手を組み合わせた。指の関節が少し白くなっていた。
俺も、これ以上立たせておかなかった。
もう一脚の椅子を少し引き寄せ、彼女の向かいに腰を下ろした。
テーブルを挟まない。
かといって、近すぎもしない。
ちょうどいい距離だった。尋問にもならず、今にも壊れそうな人間を宥めているようにも見えない。エリザヴェータは宥められるタイプじゃない、少なくとも今は。今の彼女に必要なのは、滑り落ちかけた線の上で引き止めてくれる誰かで、しかも、脆いもの扱いはしない、そういう誰かだ。
彼女はしばらく自分の手を見つめてから、ごく低い声で言った。
「あの年、多くの者が自分は悪をなしていないと思っておった」
俺は返さなかった。
彼女も俺に返事を求めていなかった。ただ続けた。
「それが一番恐ろしいところじゃ。狂っておったからではない。皆、自分には道理があると思っておったから。歴史を補正し、秩序を修正し、奪われた位置を取り戻していると信じておった。掛け声が幾重にも重ねられるほど、血などいかようにも説明がつく。死者もまた、必要な代償と呼ばれやすくなる」
そこで彼女は一度言葉を切った。
「妾はその後、長い間ずっと分からなかったのじゃ。自分があの狂気から本当に目を覚ましたのか、それとも、ただ彼らが敗れるまで生き延びたから、目が覚めたと言える資格を得ただけなのか」
俺はその言葉を聞きながら、胸の中の炎がゆっくりと静まっていくのを感じた。
怒りが消えたわけじゃない。
ただ、ワイスマンが今夜あの一言を使った意味が、ようやく完全に見えたからだ。
あいつは単純に過去で彼女を脅していたわけじゃない。
思い出させていた——お前もかつてあの場所にいた。お前もあの機械の一部だった。今お前が向こう側に立つなら、かつて内側に立っていたことを、まず自分で認めなければならない、と。
多くの人間にとって、それは毒だ。
ずっと前を向いて生き、自分を権力の座に置き続けようとしてきたエリザヴェータにとっては、なおさら。
「お前が乱れたのは、あいつが1941年を口にしたからじゃない」俺は言った。
彼女が顔を上げた。
「あいつが『お前を見た』という事実と、『あの一年』を意図的に結びつけたからだ」俺は彼女を見た、「懐かしんでいたんじゃない。お前がどちら側に立っていたか覚えている、そしてお前自身もずっと覚え続けていることを、知っているとあいつは言っていた」
彼女は黙った。
長い沈黙だった。
最後に、彼女はごく小さく「うむ」と言った。
今夜の彼女にとって、これが一番近い「認める」という返事だった。
俺はそれ以上追わなかった。
今夜はここまでで十分だ。
これ以上掘れば、彼女は黙るか、また引きずり込まれるか、どちらかだ。この章は彼女の過去を全部爆発させるためにあるんじゃない。滑り落ちかけた道の上で彼女を引き止めて、俺がはっきり確認するためにある——彼女の過去は単なる影ではなく、彼女自身が憎んでいる部分でもある、ということを。
それだけで、十分重い。
俺は椅子の背にもたれ、空気が少し動く余地を作った。
「じゃあ」俺は言った、「1941年にまだ何が残っているかは、今は置いておく。一つだけ聞く」
彼女は俺を見た。
「ワイスマンのあの言葉、お前を突いた以外に、別の意味があるか?」
彼女はすぐに答えなかった。
それでよかった。
どう誤魔化すかを考えているんじゃなく、あの言葉の中に、どこまでが意図的な嫌がらせで、どこからがより深い何かなのかを、本当に見極めようとしているのがわかったから。
しばらくして、彼女は言った。
「ある」
俺は続きを待った。
だが彼女はその一言だけで止まった。
俺は彼女を見つめて、思わず笑った。
「こういうときだけ、ワイスマンの真似をするんだな」
「妾はあやつほど悪趣味ではないわ」彼女は言った。
その言葉は薄かったが、ようやく少しだけいつもの彼女の味がした。
俺は頷いた。
「同感だ」
彼女の口元がわずかに動いた。
笑いではない。ただ、薄い層が一枚だけ緩んだ。それで十分だった。少なくとも今は、あの雪原に自分ごと引きずり込もうとしていた状態じゃない。
俺は立ち上がり、ドアの前まで歩いたが、すぐには開けなかった。
「今夜はここまでにする」俺は言った。
彼女は俺を見て、眉がほんのわずかに動いた。
「続きを聞かないのか?」
「聞く」俺は振り返って彼女を見た、「でも今じゃない」
彼女は二秒黙ってから聞いた。
「なぜじゃ?」
「お前が今話せることと、今無理やり話させられることは、同じじゃないからだ」俺は言った、「俺は後者はいらない」
彼女は黙って俺を見ていた。
俺はドアノブを握ったまま、もう一言付け加えた。
「それと、もう一つ気になることがある」
「何じゃ?」
「今夜のお前の様子、外に見せるな」俺は言った、「特にシキには、あまり見せてくれるな。あいつは今でも火が大きすぎる。そこにこういうものまで押し込んだら、今夜の局全体が歪む」
彼女は一度頷いた。
今度は迷いなく。
「わかっておる」
俺は彼女を見て、最後にもう一言だけ言った。
「それと、次にこういうものを一人で全部話し切ろうとするときは、それだけの値打ちがあるかどうか、先に考えてくれ」
彼女の目がわずかに動いた。
「命令か?」
「お前自身のリズムを守るための助言だ」俺は言った。
今度は、彼女が本当に笑った。
薄く、短く、それでも本物の笑みだった。
「周士達」
「なんだ?」
「お主は、時々本当に鬱陶しいのう」
「お互い様だ」
彼女はそれ以上何も言わず、ただ手を上げてドアを開けるよう示した。
開ける前に、俺は最後にもう一度彼女を見た。
まだ白い。まだ少し蒼白で、あの古い夢がそう簡単に退くわけじゃないことはわかった。それでも今、彼女はここにいる。ベルリンにいるわけじゃない。一九四五年の雪原にいるわけでもない。ワイスマンの指揮下にいるわけでもない。
今にいる。
それで十分だった。
ドアを開けた瞬間、外の光と音が一気に流れ込んできた。
シキはまだワイスマンへの呪詛を続けながら、死んだら何の花輪を送るかを考えていた。葉綺安は机の端に寄りかかって林雨瞳と、どの言葉を使えばリヴァイアサンに補足書面を自分で責任を認める形で書かせられるかを話し合っていた。拠点全体はまだ動き続けていて、この夜が一度も止まったことなどないかのようだった。
俺は振り返って、小部屋の中のエリザヴェータを一瞥した。
彼女はまだすぐには出てこなかった。
ただそこに座り、背筋を伸ばしたまま、あと少しだけ時間をかけて、自分を「1941年のベルリン」という言葉から完全に引き抜こうとしているみたいだった。
俺は急かさなかった。
ただ、心の中にはっきりと一つのことを刻んだ——
ワイスマンが今夜投げ込んできたのは、宣告だけじゃなかった。勧告だけでもなかった。「その人間」の影だけでもなかった。
彼はエリザヴェータの中の、今この時期に掘り起こされるべきではなかった古傷を、ピンポイントで突いてきた。
その傷を、俺はもう見た。
ただ、まだ解体していない。
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