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「謎の料理店」

 幼馴染と一緒に、学校帰りに駅前を通ったら、ビラを配っている人がいた。エプロンをつけていて、どこかの飲食店の従業員のようだった。俺は基本的にビラやらティッシュなんかは受け取らない人間なのだが、たまたまそのエプロンをつけた女性が俺好みだったので、不自然にならない程度に近寄り、ビラを受け取った。

「よろしくお願いします。本日オープンです」

 ちらりと触れた彼女の指がとても冷たかったのでちょっと驚いたが、その微笑みはとても暖かく、好感が持てた。

 受け取ったビラに目を落とすと、食べ物らしいことはわかるのだが、何を指しているのかさっぱりわからないメニューが並んでいた。気高き純血の処女がバニラアイスらしいことは、幼馴染に言われてなんとなくわかったが、明日を信じる少女の夢とかいったいどんな食べ物なのだろう?

 どうやらスィーツ系のお店らしいと判断したが、写真には肉料理のようなものもあり、何のお店なんだかはっきりしない。「行って見ようよ」という幼馴染に引っ張られて、書かれた地図に従って狭い入り組んだ路地に入っていくと、真っ赤な扉が見えた。

 入り口にいた店員が、「お連れ様はこちらへ」と言ったのでそこで一度幼馴染と別れた。

 席で幼馴染を待っていたが、注文もしていないのに次々に料理が運ばれてきて、お腹が減っていたので先に箸をつけてしまった。すごくおいしかった。

 あまりに幼馴染が遅いので、店員に「連れの女の子はどこですか?」と尋ねると、「あなたの目の前にいますよ」と返された。

二つの解釈があります。


 怖くない方の解釈は目の前の店員が実は幼馴染の女の子だった、というもの。

「気高き純血の処女」=バニラアイス(店員なので幼馴染は知ってた)で「明日を信じる少女の夢」=太らないケーキといわれるチーズケーキ。


 グロい方の解釈では目も前の料理が幼馴染の成れの果て。「気高き純血の処女」は処女膜つきの子宮等を使ったもの。人間版のコブクロ。「明日を信じる少女の夢」は乳房に詰め物をして増量した料理。

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